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2005年9月27日 (火)

宗教政治学宣言

現代においてマジメにものを考えている宗教研究者なら、 一度は頭をよぎったことがあるだろう 「 宗教政治学 」 というこのコトバ!!

こうした学問分野は いまだない!! ガンディー研究をやり、ヒンドゥー・ナショナリズム研究をやっている僕は、 そうした学問分野の必要性と可能性を痛感しているのだが、 そして この分野の確立を 専門家も非専門家も 皆が願っていることを知ってもいるのだが、 やはり 宗教政治学なんてものは 地球上のどこにもない!!

僕自身、研究をはじめた当初は 「宗教政治学」というコトバは ぜんぜん頭に浮かんでいなかった。だけど最近、 これまでやってきたことをまとめると、、、どうやら そういうことになるのかなぁ、、、 と思う。

新しい学問分野を立ち上げるというのが 一体どういうことなのか、、、 僕にはさっぱり分からない。 しかし、これまでの経験から、とにかく お手本になる(のっかれる)先行研究が全然ないので (これは 本当に見当たらないので、ご存知の方があったら むしろぜひ教えていただきたい)、 理論から方法から 自分でいちいち 作りあげなくてはいけない、、、 というのは 承知している。

かなり大変な作業になりそうだ、、、 というのも うすうす分かっている。 これまで宗教政治学が生まれ育まれてこなかった理由も、 おおよその見当がついている (これらの点については、いずれ 別のエントリにて)

さて どうしたものか・・・? 

おそらく近道は、モノグラフをきっちり ものにすることだろう。 僕であれば・・・

  • ヒンドゥー・ナショナリスト・イデオロギーを徹底的に分析した 博論の出版  (← お話はあるのだが、 とにかく 生活のための塾のバイトが忙しくて、まったく手がついていない)
  • 独立インドの近代化/世俗化 の形態を具体的に論じた 歴史社会学的な本を書くこと  (← これも構想はあるのだが、方法論的に とても困難なので、とにかくまったく進んでいない。とりあえずは ミーナークシプラム「事件」についての論文を書くことから始めてみよう、と思っている。その後は、インドの新宗教の研究をサーベイしてみよう、と思っている。 ・・・時間がほしい・・・)

これらの著作を通じて 「宗教政治学」なんてものに可能性があるのかどうか、世に問うてみないといけない、そうするのが近道のはずだ。 薄っぺらな内容ではない、ガッチリとした調査と論証にもとづいた、面白い モノグラフ――これを書いてしまえば、 同志が声をあげてくれるのじゃないか、、、と夢想する。 

まだ時間はかかるかもしれない。単なる僕の妄想なのかもしれない。しかし、これが 僕の 宗教政治学宣言 です。

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