細木数子
好物になったわけではない。むしろ今でも・・・どっちだと言われれば・・・嫌いだ。しかし、典型的な食わず嫌いだったことは分かった。 細木数子 の話である。
最近はじめて 彼女のテレビ番組を観た。 本当に気が乗らなかったのだが、ちょっとした事情があって、観ざるをえなくなってしまった。 観ているうちに 引きこまれた。 彼女が 凡人ではない ことが はっきり分かった。 (あぁ、そうだ、、、急いで付け加えておこう、、、もちろん 偉人でもなんでもない)
彼女の占いが当たろうが 当たるまいが、そんなことはどうでもよい。 彼女が占い師であることなんて、ほとんど意味のないことだ (スマン!! モンキッキ・・・)。 大事なのは、 保守的な価値観を現代風の言葉で、断定文を連発して表現する、その手際である。 いやぁ、、、実に感服した。 たしかに説得力がある。 視聴率が高いのもうなずける。 あれはたしかに 現代日本の大衆が見たいと思っているもの だ。
劇物である。劇薬である。 億単位の買い物をし、タッキーとマサトをはべらせ、ゲタゲタと笑う。 怪物である。 僕のお気に入り映画「 血と骨 」を思い出す。 モンスターは規格外、想定外であるからこそ、商品になる、、、そんなことも ちゃぁんと分かって、この俗物は いまもどこかで この世の春を謳歌していることだろう。
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