IAHR特集号
不払いの学会費 を納めたので、『宗教研究』が三冊、一挙に届けられた。 電車のなか、風呂のなかで、それらに目を通す。 先ほど、その作業がおわった。
やはり熟読してしまったのは、 IAHR特集号 (2005年9月号/第345号)であった。 七つの全体会議、特別セッションの報告がなされている。 どれもこれも、報告者の先生方が実にしっかりとお書きになっておられ、とても勉強になった。
個人的にもっとも興味深いのは、やはり ユルゲンスマイヤー、アサド、マスザワ 各氏の基調講演と質疑応答の記録、および報告者(山中弘、澤井義次、深澤英隆各氏)のコメントだった。
まごう方なき世界トップクラスの論者らによる議論ではあるが、これまで僕が書き上げてきたものや、考えてきたことから、あまりに遠く 先を行かれているという感想は、正直もたなかった。 もちろん不足ばかりの歩みではあるけれど、すでにたどり着いている場所や、行くべき方向に 大きな間違いがないことを確認できた。 「 宗教政治学 」 という自己規定も、決してアホらしいものではなかろう、と (→ こちら )。
<メモ>
『宗教研究』 は 日本宗教学会 の機関誌です。
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