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2005年12月18日 (日)

下衆な思想

行きつけの台湾料理屋での出来事。

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夜12時。 僕はひとりで砂肝のピリ辛炒めを食べていた。

一人のオヤジが入店し、僕の背後に座る。 年のころ50過ぎ。 サラリーマン風ではない。 中小企業の社長かなにか、そんないでたちだ (まぁ、そりゃそうでしょぉ。平日の夜中12時に、餃子で焼酎をかっくらいはじめたんですから)

そのオッサンが、店員に向かって大声で話し始める。 馴染みの客のようで、先日話題にしたという後輩のことをまず口にした。

ほら、この前話しただろぉ。中国人の女とくっついたって奴。

「中国人の女」という言い方に、すでに下衆なものを感じる。 ここは台湾料理屋なのだ。 しかしまぁ、それぐらいなら、と思う僕。 口の悪いオッサンはどこにでもいるものだ。

突然、話がクワガタの話になった。 その後輩とテレビを観ていたら、ニュースで問題にされていたのだという。

なんだかよぉ、外国のクワガタが日本中で増えてるんだってよ。 ほら、台湾とかフィリピンとかあっちの方から、でっかいクワガタとか輸入されてんだろ。 あれが逃げ出してよぉ、日本のクワガタとできちまって、大変なんだってな。 日本のクワガタがいなくなるって、連れが言い出してよぉ。

ふむふむ、たしかにそうらしいなぁ、とうなずく僕。

そんで俺は言ってやったんだよ。 「なに言ってんだ。お前だって血ィ混ぜてんだろうが」ってな。 がっはっはっは。

厨房には二人の中国人コック。 日本語も少し分かる。 「中国の女」 「台湾やフィリピンのでっかいクワガタ」 「混血」 、、、でかい声で騒ぎ立てるオヤジ。

こういうのはやっぱりダメだ。 このオッサンが、そういう発想を、そういう言葉で表現するのには、なにか一定のプロセスがあったのだろう。 今日その場所でそんなことを言うのには、彼には彼なりの事情もあるのだろう。 自分が口にしていることが、どこまで攻撃的なものなのか、それすら気づいていないかもしれない。

しかし!! その全てにも関わらず!! こんな 下衆な思想 は、やっぱりダメだ。 それを理解しようとしてはいけない。 大学の先生だからって偉そうにしたいのではない。 ただもぉ、ひとりの近代的ヒューマニストとして、それは聞くにたえない雑言だった。

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ナショナリズムと生物学的人種主義が、こんなにもみっともなく、攻撃的に混じっているのを、僕ははじめて耳にした。 インドではそういう経験はときどきある。 日本でははじめてだった。 (あっ、、、 よく考えたら 「はじめて」 ではないか・・・)

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