« 江原啓之氏 | トップページ | 宗教復興・ナショナリズム・世俗主義 »

2006年5月29日 (月)

6/9 グローカル研究会

久々に 研究会で発表をさせていただきます。

グローカル研究会 」 というもので、詳細は こちら ご参照ください。

発表題目に 「 概論 」 と銘打ってますが、、、 これは なかなか発表内容のイメージが固まらなかったからです。 

そこに書かれているとおり、主催者側の問題意識は、次の2つです。

  • グローバル化のもたらす「国民」意識の相対化
  • 「国家」概念の再構築とナショナリズムとしての展開

こうした大きな問題設定のなかで、インドの事例を僕がしゃべったら、ご参加の方々がそれをどのような関心でお聞きになり、どのような問題をえぐり出してくださるのか、、、

むしろ 僕の方がそれをうかがいたいと思い、それで 「 概論 」 としたわけです。 他地域の研究者の方々から、忌憚ない意見やアイディアをお聞かせいただけたら、と願っています。

(平日の夕刻なので、ターンアウトはちょっとよくないかもなぁ・・・)

まぁしかし 問題提起一切なし ではあんまりだ、、、と 自分でも思いますから、後半部では いくらか理論的な話題を出したい、と考えています。

すなわち、、、

インドの世俗化と公私区分という文脈からみたヒンドゥー・ナショナリズム

という問題設定です。

国民社会の世俗化、、、宗教の脱私事化、、、このふたつこそ、比較宗教的な現代宗教論にとって もっとも重要な点である、 との理解がそこにはあります。

以上、お知らせでした。 お時間のある方、ぜひともおいでくださいませ。

<補足>

今年秋に予定されている2つの学会での発表とコメントも 上と同様の関心からおこなおうと考えています。 それらの学会とは、、、

前者のパネル発表では、宗教社会学の視点から (とくに社会経済的要因に注目して) 80年代以降のインドのいわゆる「ヒンドゥー化」について 再考します。

後者では、現代フランスの公共宗教論のパネルに 「 司会 」 として登壇させていただく予定。 公共性について、フランスはおそらく インドとは対極にあります。 そうした事例から、いわゆる 「 宗教復興論 」 の再検討をおこなうパネルということで、 僕にも勉強になるところ大です。

« 江原啓之氏 | トップページ | 宗教復興・ナショナリズム・世俗主義 »

01A 宗教学」カテゴリの記事

02A 南アジア研究」カテゴリの記事

00A お知らせ」カテゴリの記事

01B 宗教政治学」カテゴリの記事

コメント

近藤様
お久しぶりです。大兄が臼杵君の所にいるとは思いませんでした。アドレスが分からないので、これに書きます。
ひとつ教えていただきたいのですが、それは、ヒンドゥー・ナショナリストの「アーリヤ」主義です。マックス・ミュラーからヒンドゥー・ナショナリズムへの系譜を追っています。よさげな文献教えてください。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 6/9 グローカル研究会:

» 帰国 [Lab:Kenta Awazu【ブログ版】]
無事帰国した。 正確には帰国したのは先週なのだが、忙しくて更新もままならず。 今週末からは「宗教と社会」学会で京都(同志社大学)だ。 その後、一日の休みもなく講義など [続きを読む]

« 江原啓之氏 | トップページ | 宗教復興・ナショナリズム・世俗主義 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

Twitter


読書メーター

  • mittskoの今読んでる本
  • mittskoの最近読んだ本

鑑賞メーター

  • 最近観たビデオ
    mittskoの最近観たビデオ
2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

イーココロ

無料ブログはココログ