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2006年6月28日 (水)

ワクワクすることを追いかける

AERA に 「 シナプスのつぼ 」 という小さなコラムがある。

有名人 ( セレブ?笑 ) が人生で出会った一冊の本を紹介する、というコーナーだ。

2006.7.3 号では 須藤元気さん がフィーチャーされていた ( 82頁 ) 。 聞き手は原賀真紀子さん。

これがとても面白かった。

須藤さんは 知る人ぞ知る スピリチュアル系格闘家 である。 『 幸福論 』 という本を、ご自分で書いてらっしゃるほどだ (→ こちら @アマゾン ) 。

ここで 「 スピリチュアル 」 とは、要するに ニューエイジとか精神世界とかのこと。 「 霊性 」 と訳されてきたが、最近ではカタカナ表記が普通だ。専門家は、島薗進教授が考案した 「 新霊性文化/運動 」 という概念を用いることがある。

そんな工藤さんが紹介している本は 『 バシャール 』 。 スピリチュアル業界の大人気作品である。 (→ こちら @アマゾン。ただし、工藤さんが読んだのは、もっと古い版のものであるらしい

皮肉ったり、揶揄したりしているのではない。 本当にこのコラムは面白かった。

わずか半頁の短いコラムなので、全文を引用したいところだが、著作権がうるさそうなので、部分的に引用する。

悶々と悩む自分自身に納得できなかった23歳ぐらいのころ、 「 ワクワクして生きる 」 というメッセージが、数年前に読んだときよりも、意味のある言葉としてすーっと入ってきた。バシャールという宇宙人と本当にチャネリングができるとか、できないとか、それはむしろどうでもいいことだった。

高校生になって格闘技を始め、やがてプロになった工藤さん。肉体は訓練で強くすることができたが、精神面が思うようにいかない。

どうすれば成功し、プロになって稼げるのか。成功哲学のハウツー本を読んだ時期もある。悩みながら強さを追究するうちに、 「 パワーゲームに入り込んでいってしまった 」 。

自分自身のネガティヴなイメージに打ち克つことが、本当の強さ。それには自分を変えなければならない。この本は、そのことに気づかせてくれた。頭で考えすぎず、ワクワクすることを追いかける。これを実践したら、物事がうまくいくようになった。

このコラムが面白いと思ったのには、宗教研究のひとつの対象として、というのはある。 しかし、それだけではない。 「 ワクワクすることを追いかける 」 というメッセージが、僕自身にも 非常に強く迫ってきたのだ。

本当にそうだなぁ、、、と思う。 ワクワクすることを追いかけるのが 一番なのだ。

チャネリングについて、僕は研究対象以上の興味をどうしても もてない。しかし、そこにあるメッセージは とても力強いものだ。

スピリチュアル業界の盛況は 「 現代人 」 ( 精確にいえば、現代先進国の都市インテリ・エリート ) の心の問題、生活の問題に密着しているからこそだ、と思う。

スピリチュアル知識人とは程遠い僕も、もちろん!!そんな 「 現代人 」 のひとりである。

<メモ>

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