分厚い交渉経験
佐藤啓介さん のブログ 「 pensie_log 」 こちらのエントリ を介して、 内山田康先生 のHP 「 人類学的断片... 」 にたどり着いた。
こちらのサイト、頁数は少ないのだけど、いずれも興味深く拝読した。
とくに面白かったのは、 田中雅一先生 の著作をとりあげた 書評論文
ところで、、、
人類学者に対し 僕はつよいコンプレックスをもつ。
諸般の事情で、フィールドにどっぷり漬かりこんだ研究が、これまでできていない僕は、インド人の生活との 分厚い交渉経験 をもつ方々が うらやましくて仕方ない。
たとえば、上記書評論文のなか、 「 私はこのような経験から、キリスト教徒やイスラーム教徒に比べるとヒンドゥー教徒のほうがよその宗教に対して開放的であるという著者の主張には賛成しない 」 ( 13頁 ) なんて立場表明の、なんと力強いことか・・・
インド・ジモティの生活感覚 をより深く強く了解できる、人類学者をはじめとする方々――そうした方々の知見を拝借しながら、 また それを損なわないように、僕のささやかな経験を加味して、相当気を使って インドについて言ったり書いたりする、、、それが 僕の南アジア研究のスタンス である。
こうしたスタンスは 特殊であるからこそ、重宝がられたりもするが、自分としては やはり満足できない。 いつか マイ・フィールドをもつ日がくるといいなぁ、、、
<メモ>
佐藤さんのブログはもちろん、宗教哲学系として 疑いなく 日本最高峰のもののひとつであるからして、いつも慎重に読んで 勉強させていただいている。
お世話になってます> 佐藤さん
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コメント
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いやいや、そんなお言葉をいただけるようなblogではございませぬ…。
それはさておき、内山田先生のお話は非常に面白かったです。学生も何人かつれてきてくださったのですが、皆、フィールドワークの経験という「揺るがすことのできないほど熱い/厚い経験」からモノを語るので、こちらも聞いていて面白かったです。
他方で、内山田先生が「たとえどういう形であれ、「プレゼン」として言語化/イメージ化/論理化することから生まれるジレンマを抱え込まざるを得ない」とおっしゃっていたのも印象的でした。(そのため、今回のプレゼンも、私の眼から見たら、「要約しえない」スタイルに貫かれていました)
投稿: pensie_log | 2006年6月13日 (火) 17時15分
pensie_log 様>
ちゃんとした人類学者が「要約しえないスタイル」に行き着くこと、あるいは 芸術/表現の分野に接近していくこと、、、これは 大いにありうべきことですね。
内山田先生がどうだったかは存じかねますが、いうなれば「言語化/イメージ化/論理化」へのアンチ、、、人類学の人類学たるゆえんでありましょうか。
投稿: コンドウ | 2006年6月13日 (火) 21時05分