宗教復興とグローカル化 (5)
前便は こちら
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インドにおけるナショナルなものの強大なるプレゼンスと、その再活性化 ( 具体的には、ヒンドゥー・ナショナリズムの台頭 ) を、グローバル化という文脈のなかで整合的に読みきろうとする ―― そうした立論自体が、間違っていた。
解けない問題を 勝手に立てていた。
3+2=6 これはなぜか? みたいな立論だった。
これが 私が I 先生のおかげで 新たに獲得した立場である。
では、あらためて、、、
グローバル ・ ナショナル ・ ローカル という図式をもとに、「 ナショナル 」 なものを グローカル化 ( グローバルなものとローカルなものの直接的結合と活性化 ) の撹乱要因、阻害要因ととらえる――
ここでのミソはおそらく、ナショナルとローカルをはっきり分けてしまうこと である。 こうすることで、グッと見通しがよくなる。僕の見方では、「 情報化 」 と 「 ネットワーク化 」 という、グローカル化の真に新しい段階が、これによって、より理解しやすくなる。
こうした立場から得られる見通しを、より仔細に検討してみよう。
先に言い訳させてもらいます。
以下の検討は、専門家でもなければ、ちゃんと勉強もしていない者が記した 単なる備忘録、よくてせいぜい 初期作業仮説 であるからして、 チャンチャラオカシイ という突っ込みは、もぉなんというか・・・ 無し!! でお願いします。
僕は、僕のなかにある グローバル化論に関するトラウマ を払拭したいがために、思索のこうした途中段階を吐露しております。 これは、自己心理療法なのです。
とまぁ 言い訳はこれぐらいにして、、、
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<以下 次便>
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