宗教復興とグローカル化 (6)
前便は こちら
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① グローバル化は 第一義的には、経済の問題 である。
すなわち、後期資本主義に内在的な力学と機構にしたがって生じる、地球規模での資本統合とその投下・増殖・回収のプロセスである。
このように経済を決定的な基盤とみなすのは、政治や文化や意識のレベルにおけるグローバル化が、経済 ( 資本主義 ) のグローバル化によって先導されている、との観察にもとづく。
具体的には、おそらくは70年代後半から80年代にかけて、資本の地球規模での流動化と再編成、および 移民労働者の ( 絶対数というよりは むしろ ) 本国送金の増加がおこっている、と予想される。
これはもちろん、経済学者さんたちがすでに調べているだろうから、僕も日本語で読めるものをちょっと勉強すれば、何らかの見通しが立つだろう。
② グローバル化は、したがって、近代化の延長・深化というよりは、まずもって、近代資本主義の発展段階のひとつ である。
地球史におけるグローバル化段階の新規性は、このような意味でたしかに認められる。 そしてそれは、おそらく 「 グローバル化論とは語られねばならないものだ 」 という、多くの人たちの実感により証しされる。
私たちが今生きているのは、まさにそのようなハイパー近代の資本制の世界である。
③ グローバル化は ナショナルなものを弱めもするが、強めもする 。
各地域の政治文化・政治体制、および資本制のあり方によっては、グローバル化が ナショナルなものを媒介とせざるをえない場合がある。
インド国民国家は、その典型である。
④ グローバル化は したがって、国際化 ( internationalization ) の過程を断ち切りはしないが、撹乱する 。
ネイション ( 国民/民族 ) と国民国家 ( ほとんど全ての近代国家 ) 、およびナショナルなものは、グローバル化のなかで新たな力を獲得する。 それらは消え去らない。 むしろ いつまでもしぶとく生き残って、グローバル化によって最も大きな恩恵をこうむる企業資本主義 ( 多国籍企業やオフショア企業体 ) を悩ませる。
⑤ 近代化/国際化からグローバル化へ、という変化において、真に新しい性格をもった変化は、 「 情報化 」 および 「 ネットワーク化 」 である。
近代資本主義の発展の一段階、と上に書いた。 しかし、90年代後半以降からは、いわゆる IT とその商業化、および国家によるインフラ整備があいまって、グローバル化には独自のツイストが加えられている。
この段階は、言葉の真の意味での 「 グローバル化 」 である。 また、情報化がネットワーク化を伴うことから、それは 「 ローカルなもの 」 の再活性化を引き起こす。
すなわち、ごく小さな ( 地理的にはローカルな ) 個人なり集団なりが、情報化とネットワーク化をインフラ ( = 下部構造 ) として、新たにチカラを結集するようになりつつある、ということ。 たとえば、新らしい社会運動や 少数民族の横の連帯 など。
⑥ 情報化・ネットワーク化としてのグローカル化は、したがって、 国民国家に挑戦する 。
これは、第二次世界大戦後、漸次的に確立していった 「 国際の inter-national 」 秩序に対して、チカラの再配分、チカラ構造の再構築をもとめる。
国民国家は、それに対して、多方面での対応をする。
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ポイントはまだ他にもあろうが、とりあえず 思いついたものだけ、6点でした。
では、こうした見通しが、独立インドとヒンドゥー・ナショナリズムの理解にとって、どのような意義をもつのか。 インドや 「 ヒンドゥー原理主義者 」 は、上のようなグローバル化論のうえで どのようなものとして理解されるか。
<次便につづく>
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