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2006年7月10日 (月)

ガンディー読むなら

ガンディーに関する新刊書が 最近また少しずつでている。

ネット上での感想や講評をながめていて、 とてもとてもとても大事な翻訳 が ほとんど知られていないのに気づいた。

これはマズイ!! ということで、ご紹介。

  1. 『 真の独立への道 ― ヒンド・スワラージ 』
  2. 『 ガーンディー自叙伝 (1) ― 真理へと近づくさまざまな実験 』
  3. 『 ガーンディー自叙伝 (2) ― 真理へと近づくさまざまな実験 』
  4. 『 南アフリカでのサッティヤーグラハの歴史 (1) ― 非暴力不服従運動の誕生 』
  5. 『 南アフリカでのサッティヤーグラハの歴史 (2) ― 非暴力不服従運動の誕生 』

訳者はいずれも 田中敏雄先生 である。

1の本は、ガンディー唯一の単行書 ( ほどの長さをもった論文 ) である。長崎暢子先生が注目なさっている一冊ということで有名。

( なお、「 ヒンドゥ・スワラージ 」 というカタカナ表記は誤解を招く。 「 ヒンド・スワラージ Hind Swaraj 」、すなわち 「 インドの自立/独立 」 である )

2~5の本、これら4冊でガンディーの自伝である。 ( ただし、死ぬ20年前に書かれたものだから、晩年のガンディーの事跡は書かれていない )

2&3、4&5でそれぞれ別のシリーズになっている。つまり、もともとは3冊の本の全訳が、上の5冊というわけ。

2&3が子ども時代から書き起こし、途中の南アフリカ時代のことが4&5で書かれている。インド帰国後のことが、2&3で語られるという構成。

日本での普及版はいずれも、これら4冊を混ぜて編集しなおしたもの。しかも英語からの翻訳である。

さて、、、 この訳業は 本当に偉大なのです。

なぜなら、ヒンディー語文学の専門家であられ、南アジアの歴史と文化に精通した田中先生が、ガンディーの母語であり 原稿が執筆されたグジャラーティー語から訳出したものだからです。

注: ガンディーは自ら ヒンディー語や英語になおされた 『 ヒンド・スワラージ 』 と 2部の 『 自叙伝 』 に目を通し、手直しをしました。しかしやっぱり、原著はグジャラーティー、と言えます。

訳者による用語解説や背景説明も すばらしい。

これ以上のものは、日本語ではありえません。

ガンディー読むなら まずこの本から!! と全幅の信頼をもって申し上げます。

閑話休題、、、

93年だったと思うが、田中先生がデリーの拙宅にお泊りになったことがある。

あの頃から、この訳業をずっとなさっていた。

ガンディー ( ガーンディー ) のコトバは やっぱり 「 ですます調 」 で訳さないとダメですよねぇ

などという話をしたのが なつかしい。

<メモ>

  • 1の書評は こちら
  • 2&3の感想は こちら
  • Infoseek 楽天 では 2&3が電子書籍として買える (→ こちら
  • ぱっと見、4&5の書評、ネット上ではほとんどまったく見かけない。だけど、青年から中年のガンディーが 後の 「 マハトマイズム 」 を見出し、確立していったのは、どこあろう南アフリカである。 だからこそ、こちらもぜひお忘れなく

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