« 現代のスピリチュアリティの意味 | トップページ | 榎本美樹さんの 「亡命チベット人の宗教と政治の現状」 »

2008年3月22日 (土)

日本の政治家は「宗教」というコトバを

日本の政治家が宗教をどう考えているか――正確には、「宗教」というコトバをどう使っているか―― 私たちはこれをほとんど知らないと思う。

創価学会と公明党の関係はいうまでもないが、、、 「神の国」発現、新宗連と自民党の関係など、私たちがもっている情報や理解は、かぎりなく断片的だと思う。 私が知る範囲にかぎっても、政治の現場ではもっともっと複雑な力学がはたらいているのが実情だ。

それをしっかり調べるだけでも、大した研究になると思うのだが(ちょうど私がインドでやっているように)、なかなかそういう研究は出てきそうにない。 若い世代の宗教研究者、政治研究者に期待したい。 誰か、そういうことに興味をお持ちの方はいないものだろうか。

ということで、、、

ひとつの事例を紹介したいと思う。 日本の政治家は「宗教」というコトバを どう使っているのか……その実例である。

=============

自民党のチラシに『自由民主』というのがある。その平成20(2008)年3月4日付けの号、「衆議院 法務委員長・衆議院議員 下村博文さん特集号」(No. 3?) を入手した。

裏面に、同議員の書評が転載されていて、そこに「宗教」や「神」というコトバがたくさん使われている。 

資料の性質上、全文引用しても、大きな問題にはならないと判断しましたので、そうさせていただきます。あしからず。

しかし、、、これも孫引きになるのだろうか、、、

======以下引用======

『自由民主』2月12日全国版より
下村博文 この一冊
「宇宙からの帰還」 立花隆・著 中公出版

傷心旅行で座右の銘とした忘れ難き一冊

======

 本書は私の人生の最大の挫折体験の思い出とも重なる忘れ難き一冊です。昭和六十年、私は都会議員選挙に初出馬。ところが選挙運動の途中で家内が過労から急性肝炎を患い入院し、しかも選挙は落選してしまい、傷心を抱えてひとり北海道へ旅に出たのです。その時、携えていったのが本書です。

 米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士たちの体験を取材した立花隆さんのこの著作はもともと五十六年に『中央公論』に発表されたもので、宇宙飛行士の多くが宗教家に転じていることなどその内容の一端は承知していました。考え方の中に求道的生き方を求める傾向があり、宗教にも関心を持っていた私はいつか読んでみたいと思っていました。自分の人生をあらためて考えてみようという、ある種、求道的な旅を思い立った時この本を買い求め、座右の書としたのです。

 夜行列車に乗り、朝靄の立つ網走を通過するその時、また知床半島を巡るバスの車中や遊覧船の戦場でずっと読んでいました。

 優れた最先端科学者でもある宇宙飛行士がなぜ、科学の対極にあるともいえる宗教家に転じたのか。宇宙体験を通じて彼らが得た「神と一体感を感じた」「神に包まれている」「宇宙から見た地球は生命体である。自分はまさに神に生かされていると感じた」といった感覚は実に興味深く、感銘を受けました。

 「神」という言い方はキリスト者などの表現で、それは仏陀の言うところの宗教的悟りともいえますし、そこでは地球意識のようなものが芽生えるのではないかと思います。

 自然との共生、地球の中における人類。そういった広い視点で人間の生き方を考えなおさなくてはならないのではないか。地球温暖化が問題とされ、今日、当時本書を読んで感じたこういう思いと、旅した北海道の美しい自然がオーバーラップして思い起こされます。政治家はもはやエゴの代表者であってはならない。有資源社会の時代にあって、国益だけを主張していたら地球温暖化などとても解決できません。今こそ宇宙飛行士が感じたと思われる「地球意識」のような宗教的感性、感覚を持って政治を考える必要があると思います。

======引用おわり======

この文章をどう読むか――宗教政治学の基本的なスタンスが問われるところだなぁ、と思うのでした。

【参考】

下村議員のサイトはこちら(↓)
http://hakubun.cocolog-nifty.com/main/

« 現代のスピリチュアリティの意味 | トップページ | 榎本美樹さんの 「亡命チベット人の宗教と政治の現状」 »

01A 宗教学」カテゴリの記事

01B 宗教政治学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/137899/40591229

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の政治家は「宗教」というコトバを:

« 現代のスピリチュアリティの意味 | トップページ | 榎本美樹さんの 「亡命チベット人の宗教と政治の現状」 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

Twitter


読書メーター

  • mittskoの今読んでる本
  • mittskoの最近読んだ本

鑑賞メーター

  • 最近観たビデオ
    mittskoの最近観たビデオ
2016年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

イーココロ

無料ブログはココログ