現代の悪
『解明 M・セールの世界』 から もうひとつ引用をば。
現代における悪、、、というものを 感得したのは、僕の場合、南アジアのいわゆる「開発問題」を勉強するようになってからだ。
まさに「現代的な」(!)悪のあり方があるなぁ、、、 と思っていた。
それを哲学的に コトバにしてくれているので、ひざを打ったのでした。
悪、憎しみ、あるいは暴力は、あらゆる対象を手に入れていますが、主体が欠けています。雨や雹や雷は万人の上に落ちてきますが、一本の腕が槍を握っているわけでもなければ、電気回路を操作しているというわけでもない。能動的悪は非人称動詞のように活用するのです。雨が降る (il pleut)、凍る (il gèle)、雷が鳴る (il tonne) というように。 287-88頁
要するに、みんなであり、だれでもないのです。揺れ動き、途絶えることのない雲からは、すべての人の頭上に、どんな人の頭の上にも、区別なしに被害が降り注ぎます。すると残っているのは、悪の問題をひとまとめにして問うということなのです。 288頁
ただし、ここだけの引用だと、ちょっとセールの本意があらわせていないように思う。
前後数ページを読む必要がある。
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