世俗の思想家たち
- ロバート・L・ハイルブローナー 『入門経済思想史――世俗の思想家たち』 (八木甫・浮田聡・堀岡治男・松原隆一郎・奥井智之訳,ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2001年)
タイトルに惹かれて 購入したら、 大変! 面白い!
経済学の勉強は コンスタントにつづけてきたが
これは 読み物としても最良 の部類だ!
定価 \1,575- は 相当 お買い得 だと思います
多くの方々にオススメしたい本です
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宗教学に関心のある方へ>
表題の 「世俗」 という語にひっかかるだろうが (僕のように)
例のああいう議論 は 一切出てこない
原題は The Worldly Philosophers ですから
「世俗の」 と訳されているのは Worldly という語
この概念そのものが分析され展開される・・・ ことはありません、 一切
地上に足をつけた考察 (341頁)
といったぐらいの意味でしょうか (ここでの文脈は 天文学との対比です)
しかし、 ここには間違いなく、 <宗教と資本主義> の問題
あるいは、 <宗教と資本主義と近代性> の問題が論じられていますから
私たちの 例の関心 にとっても、 大いに役立ちます
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