宗教学の特徴
「宗教学の方法」 という授業をさせていただいている (こちら 参照)
最初は ちょっと とまどった
「宗教学の方法」 なんて、、、 学んだこともなければ、主題的に考えてみたこともなかったから
しかし、 こういったピンチは 得てして 最大のチャンスである
実際、 「宗教学の方法」 についての授業を草案するなかで、 僕の宗教学者の自覚とグレードは 多少なりとアップしたように思う
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授業では 右のような図を 皆さんにお配りしている
この図をもとに考えてみると、 宗教学には 「固有の方法」 と呼べるものがないのに 気づく
つまり、 宗教学者の研究方法は、 歴史学、 人類学、 社会学、 心理学 などと、 まぁ はっきり言えば 変わらない
宗教学の特徴は、 むしろ 「理論」 のほうにあるのだ、 と
方法を各自で身につけたうえで、 より一般的で理論的な問いに立ち向かう――
それが宗教学者なんだなぁ、、、 と思い至ったりするわけです
【メモ】
上の図には、 「論理操作」 が入っていない
つまり、 論理的な思考そのもののことだが、 これは いわば この図のバックグラウンド (地) を成している、 とご理解いただきたいです
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