中沢思想の成り立ち
<連載 中沢新一論> 前便は こちら
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中沢新一先生の思想は 唯物論と形而上学の結合 である
それは いくつかのパートから構成されている
基盤的な思考枠組みは 人類史 である
この構想に、 認知考古学、 神話学、 心の哲学などの知見が吸収されている
その上に、いくつかの関心領域がある
- 民俗学 (日本精神史)
- 西洋思想史 (神学と哲学)
- 構造主義人類学 (神話研究)
これらの領域のうえで、 各論が展開されており、 著作も複数ある
(そこが まったくスゴイところだ・・・)
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ポイントは 人類史 のところである
古代的なもの、 原初的なもの、 野生的なもの、、、
これらに関する知識と直覚から、 近代と現代を見通そうとする ――
そういった視野のことである
エリアーデが その種の視野を 完全にヨーガから得たように
中沢は、 それを チベット仏教から得た
その 「体験」 が、 結局は 先生の全業績を貫いている
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エリアーデとの比較 (まぁ ごく簡単な比較) は 次のエントリにて
<つづく>
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