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2009年5月21日 (木)

詩的真理の基準

解釈学の知識の真理 (詩的真理) の基準は何か ――

ロケは、 この問題の現われを次のように語る

われわれは、 知る行為を通じて、 知っていることを変化させます。 そうしてわれわれの知識によってわれわれ自身も変わります。 終わりなき解釈学

エリアーデ 『迷宮の試煉』 (作品社, 2009年) 170頁

エリアーデ 曰く

ですから、 一つの根本的な意味です。 そうしてこの根本的な意味にほかの意味が付着していくでしょう。 宇宙樹が 「十字架」 の意味作用を受け取っているとき、 それはインドネシア人には明白ではありません。 しかし、 もしあなたが彼にこのシンボルはキリスト教徒にとって再生を、 新しい生命を意味するのだと説明してあげれば、 インドネシア人はほとんど驚かず、 なれ親しんでいる何かを見出すでしょう。 「樹木」 または 「十字架」、 それは死と再生の同じ神秘にかかわります。 シンボルはいつでも開かれています。 そうして私の解釈そのものも、 今日の位置研究者の解釈であることを忘れるわけにはいきません。 解釈が完了することは決してありません。

同 171頁

この問答は、 意味の学問が直面する問題を 明確に浮かび上がらせる

固定化されない知識、 ゆるやかなつらなりとしての認識 ・・・

これは、 近代のパラダイムに張りつきつづける影だ

つまり、 この問題を 私たちは解決できないままでいる

(解決済み、 解決不要、、、 そう考える人が どれだけメジャーだろうと!)

この間を グリグリと こじ開けていく道は なくはない、、、 と思う

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