【ビブリオ】 インド思想とヒンドゥー教
山口県立大学の 鈴木隆泰先生 のサイトにて
学生さん向けのインド思想やヒンドゥー教の「参考書など」がリストアップされている
「アジア文化論」 という講義で お示しになったものらしい
「インドの精神文化の源流にさかのぼる」 ことが目ざされる講義 ――
2001年度版ということなので、 その後に出版された本は入っていない
また、 ヴィジュアル優先で、 入門者向けのビブリオである様子
簡単な文献解題もついており、 参考になる
再録させていただきます
【参考書など】
『インド思想史』 早島鏡正・高崎直道・原実・前田専学,東京:東京大学出版会,1982.
(インド思想を学ぶための本格的入門書.初学者にはちょっとつらいかも.でもレポートを書くときには重宝する可能性あり.図書館にも一冊だけありました.選文集としても機能しており,原典の雰囲気を味わえます)
『ヒンドゥー教の本――インド神話が語る宇宙的覚醒への道』 (Books Esoterica 第 12 号),東京:学習研究社,1995.
(分かりやすくまとめられたインド精神文化入門書です.カラフルで,しかも参考文献もきちんと載っていますから,まずはこれから学び始めるとよいでしょう)
『インド神話入門』 長谷川明,東京:新潮社,1987.
(インド大衆宗教画の宝庫.解説も丁寧です.ただ参考文献が載っていないのが残念です)
『インド神話の謎――ヴィジュアルで読み解く神々の宇宙』 (ムー謎シリーズ 8),丸山勇・佐藤和彦,東京:学習研究社,1998.
(こちらもカラフル.解説はちょっと堅い感じで,一つ上の『インド神話入門』とどちらがよいかは好き好きでしょう.参考文献も載っています)
『インド性愛文化論』 定方晟,東京:春秋社,1992.
(堅苦しくなく,それでいてインド文化の深みに誘ってくれる好書)
『インド・色好みの構造』 田中於莵彌,東京:春秋社,1991.
(前掲書がインド哲学的アプローチなら,こちらはインド文学的アプローチが主流)
『聖なるキノコ ソーマ』 R. G. ワッソン + W. D. オフラハティ著,徳永宗雄 + 藤井正人訳,東京:せりか書房,1988.
(“ソーマはベニテングダケだ”と学界に衝撃を与えた著者の代表作)
『インド的思考』 前田専学,東京:春秋社,1991.
(一番上に紹介した『インド思想史』の著者のお一人でもある前田先生が書き下ろしたインド思想の入門書.初学者にはこの方が読みやすいでしょう.ただし仏教には触れられていません)
しかし・・・ 下のアマゾンのバナー 「No Image」 多すぎ・・・
軽んじられてるよなぁ・・・ インド・・・
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