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2009年6月17日 (水)

アメリカ 資本家の勝利

<連載 近代とは何か、 近代性とは何か> 前便は こちら

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19世紀後半から20世紀初頭のアメリカ――

僕たち現代日本人が知る意味での 《近代》 は

この辺りで形になった

最後の一押しとしてのアメリカ的なもの・・・

ということで、 前便 より引きつづき

  • ロバート・L・ハイルブローナー 『入門経済思想史――世俗の思想家たち』 (八木甫・浮田聡・堀岡治男・松原隆一郎・奥井智之訳,ちくま学芸文庫, 筑摩書房, 2001年)

からの引用です

 こうした状況 [当時のヨーロッパの状況: 引用者注] は、 アメリカではまったく異なっていた。 この国は、 家名や出自による序列に根っから反対だった人たちによって築き上げられただけではなく、 個人の独立と個人の功績を重んじる精神が国民のなかに深く染み込んでいた。 アメリカでは、 自分の行ったことがありのままに評価され、 成功するのに家系学者のお墨付きなど必要としなかった。 ・・・ [中略]・・・ ヨーロッパの資本家は相変わらず封建的な過去の影にとらわれていたのに対して、 アメリカの金儲け屋たちはさえぎるものなき陽の光を浴び、 権勢欲や心ゆくまでの富を享受することを妨げるものはなかったからである。 一九世紀後半の沸き立つ時代にあって、 アメリカではお金が社会に認められるための踏み石であり、 相応の富というパスポートを取得すれば、 アメリカの大金持ちは上流階級に入るためのそれ以上のビザを必要としなかった

347頁

近代とは何か―― ① 個人の自律と功績が最高度に重んじられるとともに、 ② 金持ちという条件だけで、 社会的承認を得ることのできる時代である

近代性とは何か―― ① 個人の自律と功績を重んじること、 ならびに ② 上流階級に属するための条件が富だけになることである

【メモ】  『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 、 この文脈を知ると百倍面白い!

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