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2009年6月11日 (木)

宗教報道の昭和史 (1/2)

こちらの記事 で触れたように、 「宗教学の方法」 という授業をもっている

前期は 言説分析の 「方法」 の講義

現代日本の 「宗教」というコトバ、 およびそれにまつわるコトバを収集し

そこから この社会を成り立たせる力学を描き出す――

そういうことをねらっている

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学生さんたちとの議論のなかで、 この種の言説が いかに強く 深く

メディアに影響されているか、 という点があがった

まったく その通りだろう

フツーの現代日本人が 「宗教」 と聞いてまず思い浮かべるのは

いくつかの不穏な事件であり、 家庭生活や社会生活を乱す 「宗教団体」である

そして、 そうした想像は、 多くの場合、 報道によって形成されている

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この点を考える格好の材料を 朝日新聞の連載にみつけた

  • 検証 昭和報道

である。 その趣旨は、 こちらのサイト によれば 次のとおり

2009年は「昭和」が終わって20年の節目の年。激動の64年間だった昭和時代の朝日新聞の報道は、歴史に耐えるものだったか。それを自ら検証することを通じて、昭和史の実像に迫る長期企画を1年間にわたり掲載します。

 企画の中心は、夕刊で3月30日から始まる年間連載です(統合版は朝刊で3月31日付スタート)。夕刊2面に月曜から金曜まで週5回、計250回程度掲載します。昭和の主な出来事から「昭和恐慌」「日米開戦」「8月15日」「高度成長と公害」「ロッキード事件」「バブル経済」など約30のテーマを選び、それぞれ5~10回ずつ、朝日新聞はどう報じ、何を報じなかったかを検証します。

 このほか朝刊でも3月下旬から来年3月まで月1回程度、「○○の昭和史」と題した特集記事を掲載します。「教育」「女性」「サラリーマン」などのテーマごとに、昭和の64年間を通じて報道がどう変遷してきたかを振り返ります。

 今回の企画の特色は、取材チームに記者だけでなく、入江昭ハーバード大名誉教授ら歴史学者3人も加わっていることです。「世界史の中の昭和」という視点を基本に、学者と記者が共同で検証作業を進めます。(昭和報道検証プロジェクト・金光尚)

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この連載の一部として、 2009年5月31日付け 朝刊に

  • 宗教の昭和史

が載った。 筆者は、 中国の宗教問題の論者として知られる 清水勝彦さん

<つづく>

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