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2009年8月28日 (金)

「非東京」の若者と選挙

日本人の9割は、 「非東京」 で暮らしている

悲喜こもごも、 9割の人生はそこで送られている

ということで、 一昨日 2009年8月24日付 朝日新聞、 文化面に (!)

「非東京」 の若者と選挙

という小特集が載っていた。 これがとても面白かった

リードにはこうある

このところ 「ヤンキー文化論」 が注目を浴びているが、 キーワードの一つが 「東京なき日本論」 だ。 文化的空間としての 「地方」 そのものや、 「東京」 が象徴する旺盛な消費や右肩上がり志向とは異なる価値観や文化に着目するものだ。 その 「東京 (=中央) 的」 ではない若者たちはいま何を考え、 総選挙に何を思うのか。 3人に代弁してもらった

(浜田奈美、 藤生京子)

寄稿者は 三浦展阿部真大木村俊介 の各氏

お三方とも、 隔靴掻痒のところを 実に見事にコトバにしてくれていて

僕は、 ものすごく深くうなずいたのでした

閑話休題――

この小特集、 文化論の切り口でやっているので

文化部の文化面ということなのだろうが

「政治文化」 論はとってもとっても、 とっても大事なのだから

もっと注目される場所に掲載されてもいいのに、 と残念に思う

実際、 本便執筆時、 ネット上でこの記事にはほとんど何の注目も集まっていない

重ね重ね 残念・・・

    • 同記事はネット上では読めない
    • 「"「非東京」の若者と選挙"」 で Google! →

さて、 内容である

ホントは全文引用してしまいたい! 細切れの紹介はもったいない・・・

まぁしかし、 そんなことばかりも言ってられませんので

部分的な引用をさせていただきます

それでもかなり長くなると思いますが、 投票日も近い ことから

どうぞお付き合いくださいませ m(_ _)m

ていうか、 ぜひ! 読んでみてくださいませ m(_ _)m

====================

まずは 三浦展さん (消費社会研究家)

変わらない日本人らしさ

より

本質的に50年前と変わっていない日本人というものがいて、 若者でも、 ある階層にはその種の人たちがいると感じる。 最新の情報や社会情勢に触れいていないから、 変わらない。 数年前、 栃木県で建設業の19歳の若者に日頃聴く音楽を尋ねたら、 テレサ・テンと山口百恵。 理由は 「現場の先輩が聴いているから」。 先輩だけが情報源だ。 あるいは女性誌 「小悪魔 ageha」 に見るキャバクラ嬢たちの不全感も、 昭和40年代の演歌のように古い。 しかし古いと言うことは普遍的なことでもある

彼らの投票行動はおそらくシンプルで 「人柄」 「人相」 が大事。 「頼れそう」 「明るく元気」 「言っていることがわかる」 候補者を気に入るだろう。 そして最終的には 「ノリ」

これは全くそのとおり!

ただし、 「知り合いの紹介」 というのも含めたいところ

どれだけ薄くて細かろうと、 彼らの世界では 「コネ」 が決定的だ

これは要するに、 《ムラ社会》 というやつだ

今も変わらず 揶揄の対象となる 《ムラ社会》 ――

しかし、 これは間違いのない現実である。 そしてそれだけでなく

そんなにバカにしたものでもないのだ

(下の記事、 とくに木村さんのものを読みすすめてください)

引用をつづけます

各地でのよさこい祭りや花火大会の人気も、 地方のコミュニティーが崩壊し経済が悪化する中で若者たちが新たなコミュニティーを求め、 日常の鬱憤を晴らしたいためだろう。 実際、 地方でよさこい祭りに熱中する若者たちを取材し、 看護師や福祉職が多いことに驚いた。 社会を下支えする役割を運命づけられた低賃金でまじめに働き、 よさこいで鬱憤を晴らす若者たち。 こういう人たちが幸せな世の中であるべきで、 彼らが爆発するような社会はダメなのだ

「うっぷん」 のルビは省略

====================

次に、 阿部真大さん (甲南大講師・社会学)

地元志向生かす仕組みを

より

消費の輝いていた時代なら、 消費生活の中心は東京ですから、 東京は輝きの象徴でした。 「地元ではできない暮らしが東京でならできる」 という物語が成立する。 しかし、 もはや若者の心にそのような消費は輝いていません。 たとえば、 学生による同世代のファッションに関する意識調査では、 ブランド品に代表される自らのステータスを誇示するための消費に、 彼らはまったく関心がないことがわかりました

地方が苦しい時代、 彼らの意識を制度的に生かす方法が考えられなくてはなりません。 彼ら自身、 ささやかな暮らしでいいから地元で生きていけるようにしてほしい、 と願っているはずです

====================

最後に、 木村俊介さん (インタビュアー)

冷静に世の中眺める目線

より

若い世代は …… 「普通にやっていたらつぶれる」 と危機感を募らせている経営者と運命共同体的な関係にある。 政治の被害を最も受けた人たちかもしれません

ただ彼ら、 あまりあがらうことはしないようにみえます。 内部で不満は口にするけれど、 社会のシステムを受け入れ、 自分の近しい人を守るために、 何とかサバイバルしようとしている

政治的発言もしたがらない人が少なくない。 意見は持っているが、 あえて言いたくない、 世の中を変革するために、 時には現実の細部を省略して 「こうだ」 と言い切るようなことはしたくない、 という感性。 …… 裏の世界とのつながりとか悪の存在も全部自分の中にため込んで、 「冷静な奴隷」 の立場で、 いわば末端から世の中を眺める目線 ―― それが僕自身も好きなんですね。 そこには暗い話ばかりじゃなく、 他の店との共生を模索するような試みに、 ちゃんとお金が回っている。 若い人たちも夢を捨てていませんよ

大きな視点で考えると、 こういう振る舞いの是非はわかりません。 でも僕は 「失敗ってものはないですよ」 と黙々と仕事に取り組む同世代の姿を、 頼もしいと思う。 基本的な信頼をおいています

====================

内容の紹介は以上です

いかがだったでしょうか?

僕自身、 生い立ちのなかで馴染んできた こうした人びとの世界――

それゆえ、 僕の研究活動にいつも霊感をあたえてくれるこの世界――

たくさんのヒントがそこにはあると思うのです

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