キャプテン・アメリカはなぜ死んだか
<読んだ本>
以前、 町山智浩さん の
『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』
を紹介した
面白かったので
『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか: 超大国の悪夢と夢』 (太田出版, 2009年1月)
も読んだ
コラムを百篇集めたものなので、 気楽に気軽に読める本だ
チョビチョビチョビチョビ、好きなところから読みすすめた
『アメリカ人の半分』 は 「単なる反米プロパガンダの本」 ではないと 書いた
今回の 『キャプテン・アメリカ』 は、 《反米》 というよりは
アメリカの恥部と悪夢を ガンガン暴露し、 紹介しつづける本になっている
『週刊現代』 (講談社) の連載コラムが元だというからだろうか・・・
自分を省みるというか、 醒めつつも熱心な反省と前進の契機というか
そういったものが なんだかなくなっているようで
こちらは 学生さんには薦められないなぁ・・・ と残念に思った
アメリカの市民生活は まさに悪夢でいっぱいだ
狂信・人種差別・肉欲・逸脱・反抗・不正・ノイローゼ・殺人・・・・・・
それはそうなんだが、、、 自分の周りはどうかなぁ、、、 とか
そんな中でも ギリギリと がんばっている魂があるんだなぁ、、、 とか
そういうところを視させてくれる 『アメリカ人の半分』 のほうが
僕は好きだ
【メモ】
「あとがき」 (375-8頁) がおもしろかった
『週刊現代』 の内部事情で 本書出版が大幅に遅れた裏事情――
いろんな意味で すごいなぁ、、、 と思った
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