宗教、世俗、政治
こちらのエントリ で最初にとり上げた 朝日新聞の記事
どう見る? 宗教の政治参加
二つ目のコメントです
一つ目のコメントは これまで三つのエントリにしてきました
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朝日新聞の記事 の中に 次の一段落がありました
乱れた世俗の秩序を宗教が築きなおす――。 使命感を帯びた宗教が政治に近づく動きは、 特に70年代からのグローバルな潮流だ。 米国での宗教右派の台頭はそうした宗教的ナショナリズムの一例。 幸福実現党という現象もまた、 その文脈でとらえられるだろう
ここで注目したいのは 《宗教/世俗》 の対語法です
この対語法は まだ日本語に一般的ではありません
宗教学的な専門用語、 出来立てホヤホヤではあるが
かなり強力な支持をうけている専門用語といえます
記者の 磯村健太郎さん は それをしっかりすくい取り
大新聞 アサヒ 紙上で 自ら使用なさっているわけです
まったく同様の現象を こちらのエントリ でも紹介しました
たまたま 朝日新聞からの事例がふたつ並びましたが
他のメディアでも 同様の現象が きっと起きているのでしょう
メディアのこうした言葉遣いが
《宗教/世俗》 の対語法を 日本語に定着させていくでしょう
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