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2009年10月18日 (日)

日本の宗教政党

こちらのエントリ でとり上げた 朝日新聞の記事

どう見る? 宗教の政治参加

予告していたコメント 一つ目です

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本2009年度後期の授業にて

「日本の宗教政党」 を とり上げることになりました

学生さんたちのリクエスト 第2位!

幸福実現党 にビックリしたせいだと思われますが

期せずして 「宗教政治学」 的な関心が

わきあがっているようです

もちろんこうした関心は すぐに消えてしまうでしょう

それはもぉ 仕方のないことなのであって

大事なのは 正教関係の複雑な問題構成、 そして

今後の日本と世界にとっての この問題の重要性

これらを 学生さんの記憶と印象に 少しでも残すことです

僕の授業の方針は、 専門書、 専門論文、 専門語を

できるだけ使わない、 ということです

大学院に進学して 学者になろうという方は ほとんどいません

卒業後の人生において テレビや新聞や雑誌やネット情報やら

マンガやら日常会話 (ガールズ・トーク) や映画や小説やら

そして最後に最も大事なことに、 日常語!

それらで 問題の所在をいかにえぐりだし

いかに自分の意見を構築できるか―― そういう力を

少しでも築いて 卒業していっていただきたい、 と思うのです

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前置きが 長くなりました

まぁ とりあえず、 そんな授業を開くということで

「日本の宗教政党」 について 問題の所在をば

簡単にまとめておきたいと思います

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問題を三つに整理してみたいと思います

  1. 憲法 (政教分離原則)
  2. 社会 (脱世俗化、 その要因と背景)
  3. 違法行為と社会撹乱 (特定宗教団体の特定活動の衝撃)

第1の問題で中心的なのは 憲法第20条 の解釈です

いわゆる 政教分離問題 です

ややこしい問題に感じられるとしたら、 それは誤解です

タブー視されているだけ というのが 実情でしょう

なお、幸福実現党は この面で明確な立場を打ち出しています

これについては 別便を書きたいと思います

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第2の問題について 上記記事はこう述べていました

乱れた世俗の秩序を宗教が築きなおす――。 使命感を帯びた宗教が政治に近づく動きは、 特に70年代からのグローバルな潮流だ。 米国での宗教右派の台頭はそうした宗教的ナショナリズムの一例。 幸福実現党という現象もまた、 その文脈でとらえられるだろう

こう述べる 磯村健太郎さん が参考にしたのは

島田裕巳先生 の論説 だと思われます

現象としては 磯村さん/島田先生のおっしゃるとおりです

問題は、 なぜ それが起きていて、 何がどうなっていて

さらには、 各国各地域の事情が どう異なっているか、 です

《宗教の脱私事化》、 《公共領域の脱世俗化》 という潮流――

それがあるからって どうだというのでしょう?

大事なのは、 それを どう理解/解釈するか

そういう世界と国家社会のなかで 僕らがどうするか です!

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第3の問題は、 第2の問題に関連します

しかし、 もうすっかり長くなりました

次便に つづけたいと思います

<つづく>

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