マッカーサーのムシューキョー
<単なるメモ>
- 福田和也 『昭和天皇 〈第三部〉 金融恐慌と血盟団事件』 (文藝春秋, 2009年8月)
の読後感のなかに 次の一節がありました
政教分離の建前のもとに、 国家神道が禁じられた直後にクリスマスをマッカーサーがGHQとして祝った際に。
「クリスマスを祝うのは宗教儀式ではなく、 政教分離に反しない」 と強弁したが故に。
不思議な宗教観が日本に根付く一因になった、 という指摘も面白かった。
近代日本の 《世俗化》、 精確には
近代日本における 《宗教/世俗の二分法》 の成立
そして 日本独自の 《無宗教 ムシューキョー》 の成立
に関連して 知っておいてよい情報だと思う
同書コンドウ未見ながら 備忘録として
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