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2009年12月 8日 (火)

近現代の宗教的暴力の歴史的研究

<読む本>

  • 西村明 読書案内 暴力のかたわらで 池上良正・小田淑子・島薗進・末木文美士・関一敏・鶴岡賀雄 (編) 『岩波講座 宗教 第8巻 暴力』 (岩波書店, 2004年9月, 280-99頁)

要点を的確におさえた とてもよいブックガイド!

中でも 自分の関心に 一番近いところをば

おそらく彼 [ユルゲンスマイヤー] が理解しようとしている宗教が前近代的なモデルに基づいており、 科学やテクノロジーが高度化し、 一個人が他の人間な自然環境にふるいうる暴力性の度合いが格段に増している現代における宗教と暴力の関係を考える際には、 彼の議論はそのままでは応用が難しいように思われる。 その際には、 軍事力の歴史的展開や戦争の工業化などを議論の視野に納めたアンソニー・ギデンスの 『国民国家と暴力』 (松尾精文・小幡正敏訳、 而立書房、 1999年、 原著1985年) や、 社会を 〈力〉 のネットワーク群と捉え、 宗教などのイデオロギー的 〈力〉 を政治的・経済的・軍事的 〈力〉 に関連させつつ世界史の展開を論じたマイケル・マンの 『ソーシャルパワー ―― 社会的な 〈力〉 の世界歴史Ⅰ』 (森本醇・君塚直隆訳、 NTT出版、 2002年、 原著1986年) における議論などを参照しつつ、 宗教的暴力の展開を歴史的に位置づける作業が必要となるだろう

287頁: 年号はアラビア数字に変えた。 また書誌情報はフォントを小さくした

なお、 西村さんのこの読書案内が出た後

マイケル・マンの本、 後編 (上下巻) が出た

したがって、 『ソーシャルパワー』 は全部で3巻本です

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