「恋人の聖地」 における聖性の観念
ココログニュースへのリンクです ↑
「恋人」 におすすめの観光地・景勝地、 あるいは
単に “スポット” を 「聖地」 と呼んで
普及させようとするNGOの活動を紹介する記事である
下に 記事本文だけを 切り貼りしておきます
元記事には リンクとか 検索とか 色々あります
こうした活動になんのかんの言おうというのではない
そういうのがあってもいいだろう、 ぐらいの感想だ
ここでわざわざこうしたエントリをあげるのは、 言うまでもなく
「聖地」 という語の いかにも日本的な使い方である!
この活動を主導する 「地域活性化センター」 は
理事長とするNPO法人だが、 そのHPにも
「聖地」 という概念についての説明は 何もない
とあるだけだ
ちなみに 「聖地」 の英語訳として sanctuary を採用している
聖性という観念に 超越性や不可侵性をみとめない――
これは日本に特徴的な言説体系の一部をなす
これを冒涜的と感じる向きも 当然あるわけだが
量的な意味で そうした感性はマイナーであるだろう。 むしろ
志垣理事長のマーケッタとしての感性が 的確に把握するように
これこそが 当たり前の日本の言説空間なのである
それを否定してみても おそらく仕方ない
僕としてはむしろ、 そこにある世界観の豊かさを
積極的にとらえなおすことを 心がけたいと思うのだ
====================
以下引用
http://news.cocolog-nifty.com/cs/article/detail/blog-201002080927/1.htm
もう行った? 『恋人の聖地』
- 2010.02.09 11:00
全国の各地域に展開する 『恋人の聖地』 を見たことがあるだろうか。 『恋人の聖地』 とは、 NPO法人地域活性化支援センターが、 デザイナーの桂由美氏ら著名人を選定委員にして定めた場所で、 観光施設・ビュースポットなど現在100カ所が選定されている。
“聖地” には、 桂由美氏からのメッセージを刻んだプレートやモニュメントが飾られ、 ロマンチックな光景となっているようだ。 さまざまなブログで 「目の前に広がる諏訪湖を見ながらプロポーズだなんて、 素敵」 など感想が述べられている。 たまたま立ち寄った 『takepon』 のブロガーも 「鐘があり、 モニュメントがあり、 かなり雰囲気はよさそうなところですよ。 ここで、 プロボーズや告白する人はたくさんでてくるでしょう」 と好印象を受けたようだ。
聖地によっては、 南京錠を購入してメッセージを書き込み、 フェンスなどにかけられるようになっている。 南京錠がずらりとかけられた聖地を初めて目にして戸惑う人も多いようだが、 「よく見て読んでみると、 ずっと一緒ねとか、 愛してるよ、 死ぬまで一緒よ、 もう離さない、 とか書いてあって、 面白い場所です」 など、 楽しむ声も。 実際に南京錠にプロポーズの言葉を入れて求婚するカップルと出会い、 「僕たちの目の前で行われた永遠の愛の告白に、 じわっと涙が」 と “幸せのおすそわけ” にもらい泣きしたブロガーもいる。
最近は観光施設のみならず、 風景の美しい高速道路のサービスエリア、 パーキングエリアにもお目見えするようになった 『恋人の聖地』。 なかには “聖地めぐり” にトライする人もいるようだ。 意中の人と訪れれば、あなたの思いも伝えやすくなるかも!?
(ひかる)
引用おわり
====================
« よい作家になりたいです。 人や世界を愛したいです | トップページ | ラジニーシから入り やがて抜け出る 《神秘のインド》 »
「01C 宗教と世俗のあいだ」カテゴリの記事
- 芸術宗教、もしくは世俗化した世界の宗教的感受性(2016.03.10)
- [ワークショップ] オタクにとって聖なるものとは何か(2016.02.27)
- ヒンドゥーの霊的原初主義(2015.12.17)
- 宗教者と無神論者の双方に関わる問題、あるいは信への転回(2015.06.01)
- 世間とは何か(2015.05.07)
この記事へのコメントは終了しました。
« よい作家になりたいです。 人や世界を愛したいです | トップページ | ラジニーシから入り やがて抜け出る 《神秘のインド》 »
コメント