スリランカの現状 100131
前便 「スリランカ大統領 再選」 のフォローアップです
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2010年1月31日付 朝日新聞 朝刊
社説2本のうち ひとつは
- スリランカ ― 紛争後への新たな懸念
だった。 (下に 切り貼りさせていただきます)
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南アジア研究者の端くれとしては ありがたいことに
朝日新聞は スリランカ情勢に 比較的大きな注目を
継続的にはらいつづけている
この社説も、 そうした積み重ねを感じさせるものになっている
スリランカの紛争は とても根が深いので
一朝一夕に 解決だのなんだのとはいかないだろう
短い社説では触れられない事情もたくさんある
(たとえば、 武器の調達と費用はどこから・・・?)
しかし、 まずはこの社説に書かれていることが 最低限のところ!
日本の外交関係者は 包括的な “対南アジア政策” を
あらためて固めなおす必要がある!
これは 本当に、 本当に そうなのだ
一人でも多くの日本人に この地域と国への関心をもっていただきたい
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http://www.asahi.com/paper/editorial20100131.html?ref=any#Edit2
以下引用
スリランカ ― 紛争後への新たな懸念
インド洋に浮かぶ島国スリランカ。 この20年余り、 民族対立を背景に、 おびただしい犠牲者を出してきた内戦がようやく昨年終わった。 新生スリランカの再出発のための大統領選があり、 現職のラジャパクサ大統領が対抗馬のフォンセカ前政府軍参謀長を退け、 再選を果たした。
日本政府は、 この国の安定のために10年近く前から紛争の調停に力を入れてきた。 7年前には復興開発への国際会議を東京で催した。
内戦は反政府武装勢力タミル・イーラム解放の虎 (LTTE) が壊滅することで終わった。 今後の国づくりで日本が手助けできることは多い。
両候補は共に、 LTTEを相手に戦ってきた指導者だ。 ラジャパクサ氏は多数派シンハラ人の支持を多くつかんだ。 フォンセカ氏は少数派タミル人の支持を得たが、 及ばなかった。
勝利したラジャパクサ大統領は、 荒廃した国土の復興と平和定着への努力を国民に呼びかけた。 しかし確かな道筋はまだまだ見えない。
激戦地から命からがら逃れてきた30万人近いタミル人避難民は昨年末にやっと北部のキャンプからの帰還を許された。 だが10万人近くは地雷が埋まったままの故郷に戻れないでいる。 内戦下で起きたさまざまな政治的弾圧の修復も容易ではない。
近く予定されている総選挙で民族対立のムードが再び高まれば、 国民の亀裂はさらに深まりかねない。
日本政府は、 戦争で破壊された橋の修復や地雷除去に乗り出している。 こうした平和構築と経済復興への取り組みを今後も強めなければならない。
気になるのは、 再選されたラジャパクサ大統領がこのところ、 欧米諸国に反発し、 対抗するかのような姿勢を強めていることだ。
欧米諸国は、 タミル人避難民の待遇改善や言論の自由の擁護を求めて厳しい注文をつけてきた。 国連人権理事会では昨年、 こうした問題で欧米諸国とスリランカが激しく対立、 他の途上国を巻き込んだ大論争となった。
さらに近年、 ミャンマー (ビルマ) の軍政指導者タン・シュエ氏やイランのアフマディネジャド大統領がこの国を訪問している。 人権や核を巡って国際社会で孤立を深める国々との関係強化は何を意図してのことなのか。
中国は、 インド洋に面する南部での大型港湾の建設をはじめとする援助を拡大しており、 米議会から懸念の声があがっている。
この国の行く末は、 多くのタミル人が住む隣国インドの安定に直接影響する。 スリランカの対外政策は、 インド洋での米中印の存在感をめぐる地政学にも微妙な影響を与えるだろう。
日本政府はこうした要因も念頭に置いて、 支援を続けてもらいたい。
引用おわり
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コメント
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ウチは読売ですが、5日朝刊に大きな見出しで記事がありました。やはり気になって読んでいました。
「スリランカ遠い『融和』」 「タミル人 大統領選後も不信感」
おもに仏教徒のシンハラ人とヒンズー教徒のタミル人との対立という内容です。
インド、中国については、またアメリカとの関連については出ていませんね。
投稿: みーたんTIBET | 2010年2月 6日 (土) 00時13分
みーたんさん>
コメント ありがとうございます
読売等もチェックしましたが、今回は 朝日がよかったと思いました
僕は 南アジア研究者の端くれで、あの地域と交わることで
こうして生活をさせていただいているわけですから
スリランカの人びとの苦悩や喘ぎに 無関心ではいられません
しかし、多くの日本人にとっては とてもじゃないけど
リアルな関心をもったり、ましてや心底同情したり などというのは
望むべくもありません (望んじゃいけません) よね
しかし、日本の外交ということであれば 話は別です
グローバル化というのは 本当にすごい潮流です
とんでもないほど 国家の垣根を低くし 地球を小さくする
そういう力が強いのです
外交関係者は それを一番ひしひしと感じておいででしょう
だからこそ、南アジア外交の重要性も 彼らこそ
よく知っているはずなのです
その筋から、社説をうった朝日に 僕は賛同するのです
投稿: コンドウ | 2010年2月 6日 (土) 02時33分