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2010年3月20日 (土)

個人主義を定着浸透させたもの

個人化を決定的にすすめたものは何か?

個人主義イデオロギー?

個人の自律ばかりをうながす教育思想?

どれもあまり説得力がない

そんなものでは 人はなかなか紐帯を手離さないだろうから

フランスの事例を念頭に ゴーシェは次のように言う

 この点で、 福祉国家が、 それまでの人びとの結合様式を解体する強力な力として作用したことはまちがいない。 福祉国家は個々人に安心感を抱かせたが、 その際に、 かつて必要不可欠な保護の役割をはたしていた家族や共同体の帰属から、 人びとを引き離した。 こうして個人化の波は、 再分配を行なう官僚制の大きな釜のなかで密かに準備されていた。 一九七〇年代以降、 それが一気に吹き出したときには、 すでに二十年もの発酵を経ていた。 技術的な要因がこのとき果たした役割は、 おそらくすでに生じていた社会現象を引き継いだだけだ。

108頁

  • マルセル・ゴーシェ 『民主主義と宗教』 (伊達聖伸+藤田尚志訳, トランスビュー, 2010年2月)

1950年代以降 先進諸国を席巻した福祉国家観――

それこそが 個人主義の定着浸透に決定的だった

と、 ゴーシェは言う

日本はどうか、 インドはどうか――

ここからあらためて問いを起こすことができる

それは きわめて重要な問いである!

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