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2010年3月24日 (水)

宗教的な装置はその機能を失い、もはや修復不可能である

長々とやってきました

  • マルセル・ゴーシェ 『民主主義と宗教』 (伊達聖伸+藤田尚志訳, トランスビュー, 2010年2月)

に関する連投――

本便で 一応の区切りとさせていただきます

お付き合い ありがとうございました

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ゴーシェのこの本は 彼の研究活動の

ひとつの集大成、 というかそのコンサイスな全体像

という位置づけがどうやらできるそうなので (たしか訳者談)

結論にあたるものがあるわけではない

この本が 全体として ひとつの結論になっている

と 言った方がよいのだろう

それでも、 ゴーシェの語りの要点みたいなところは

いくつか散見されるわけであり、 私見によれば

そのうちの一つが 100-103頁 にある!

そこで言われているのは こういうことだ――

====================

諸宗教は 完全に 民主主義へと統合された

    ↓

民主主義にとってそれは、 対抗相手がもはやいないということ
 <根源の枯渇>

    ↓

これにより今や 「信じうることが根本からずれる」 ことになっている
 <実質的な内容の衰退>

こちらをちょっと見ていただけると嬉しい

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この図式は 《世俗化》 論のそれと大差ない

しかし、 それを 政治学と心理学の知見のなかで

ひとつの大きな枠組みに仕立て上げたところが 凄い!

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