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2010年4月 2日 (金)

山崎豊子を読む若者がやっぱり増えているらしい

『日経 TRENDY』 2010年4月号 巻頭特集の

Wise Selection 2010
決定版 最強の仕事術
春のビジネスツール&賢く使うワザ

が とても面白かった

そろそろスマートフォンに買い換えるか、 と

手ごろな雑誌をコンビニで探して 買い求めたのだが

手帳とか 文具とか デジカメとか 出張術とか

すぐ試してみようと思わせられる情報が満載だった

====================

それはそれで 機会があればぜひ読んでいただきたいのだが

本エントリにて紹介したいのは、 実は 別の記事だ

GET INTO TREND トレンド探索
「山崎豊子」 で 日本人を知る若者

文/日野なおみ

山崎作品に批判があることを 僕は承知している

しかしここでは

流行としての 《山崎豊子現象》 が語られており

それがそれとして とても興味ぶかいのだ

煽り文には こうある

昨年から、 山崎豊子の作品が再び脚光を集めている。 きっかけは、 『沈まぬ太陽』 や 『不毛地帯』 などの映像化だ。

その影響で過去の山崎作品も相次いで増刷。 10年ぶりに発売された新作 『運命の人』 も4巻で60万部を超えるベストセラーになった。

今回のブームの特徴は、 若い世代が読み始めていること。 なぜ今、 山崎豊子が若者から支持されるのか。 深層に迫った。

記事の全体は ちょっと冗長な感じもするが

まさに 「トレンド」 分析として 面白かった

で、 僕が気になった段落を ふたつ ご紹介する

 多くの芥川賞作品をはじめ、 文学界では最近、 内省的で身の回りの出来事を描く作品が多い。 小田 [山崎の最新刊 『運命の人』 を担当した文藝春秋第二出版局第一部統括次長の小田慶郎さん] はそれを 「今の社会自体に大きなストーリーやドラマがないからではないか」 と見る。 半面、 山崎の描く作品はどれもが社会問題や歴史、 国家と正面から向かい合っている。 文学界全体の潮流から見れば、 ある意味、反時代的といえるかもしれない。 だが逆に、 山崎のように書ける作家は、 もはやほとんどいない。 だからこそ山崎作品が際立ち、 映像化される機会が増え、 昭和という時代を振り返りたい読者は山崎作品を手に取る。

126頁

 強い信念を持ち、 国家や社会のために生き、 職場では常に正しい振る舞いをする――。 かつて、 こうした生き方は、 厳格な父親や上司の姿から学んできた。 だが今、 若者たちの周囲にこうした存在は見当たらない。 どう振る舞うべきか、 何が正しい姿なのか。 答えを求め、 若者たちは次々と山崎作品を読み始めている。 作品のなかで山崎豊子が用意したのは、 かつてのあるべき日本人の姿なのだろう。

127頁

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