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2010年4月 5日 (月)

ジル・ケペル 『テロと殉教』

  • ジル・ケペル 『テロと殉教: 「文明の衝突」 をこえて』 (丸岡高弘訳, 産業図書, 2010年3月12日)

アメリカの 「反テロ戦争」 ディスクールと その行動

アルカーイダらの 「ジハード」 ディスクールと その行動

これらをともに すでに破綻したものと判定し

「ヨーロッパ」 の文明史的、 地政学的な位置づけと意義を

力づよく語る著作

こうした問題設定は

日本人にとって 日常的にリアルなものではなかろう

しかし、 今 世界の力学構造への直接的な構想とは

まさにこのようなものになるだろう

そして、 この本は とてもよい本だと思う

締めの一節

[…] ヨーロッパと湾岸と地中海という三つの地域をつなげて、 ひとつのインターフェイスを構成するためには、 政治的意志を発揮して、 この三空間のうちの前者ふたつ (ヨーロッパと湾岸) が今もっている自然な経済的志向性に対抗することが前提となる。 現在のように湾岸地域がアジアに、 ヨーロッパが大西洋にひたすら顔をむけつづけるとしたら、 地中海はあらゆる危険にみたいた見捨てられた空間になってしまうだろう。 これが 《テロ》 と 《殉教》 の時代の教訓である。 ヨーロッパと近東にとって、 共同して文明の挑戦をうけてたつしか選択肢はない。 そして地中海を再生することによってレヴァントから湾岸にいたる地域に平和と繁栄をきずくのだ。 さもなければ両者はともに没落し、 消滅した世界のひとつとして博物館にその遺品が陳列されるだけの存在になってしまうだろう。

268頁

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