黒人映画作家を模倣、剽窃したのは…
前便 までの引用だと 著者の真意を伝えていないだろうから…
- 加藤幹郎 『映画とは何か』 (みすず書房, 2001年) より
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以下引用
従来のアメリカ映画史は、 1970年代の 「ブラック・フィルム」 の活況を記述するさいに典型的に見られるように、 つねに白人から黒人への一方向的影響、 白を黒に置き換えただけの戯画的映画史観に立っていた。 しかし黒人劇場専用映画の歴史的展開を見れば、 事実はむしろ逆だったことがわかる。 観客が黒人層に限定されていたとはいえ、 白人の監督とプロデューサーたちはむしろ黒人映画作家の模倣と剽窃のうえにみずからの文体と資本を築いたのである。 しかもそれはいまだにアメリカ映画史に書きこまれていない隠蔽された剽窃である。 アメリカ映画史は、 黒人に対する白人のこの負債を公式非公式を問わずいまだ認めたことがない。 つまり世界映画史正典は、 アフリカ系アメリカ人が白人文化を凌駕する大胆にして繊細な映画的文体を確立したという事実を認知できないまま今日にいたっているのである。
引用おわり: 254頁: 漢数字はアラビア数字にあらためた
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この章での加藤先生の主張は 上のようなものであります
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