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2011年4月13日 (水)

未来社会の先駆的形態は公正で人間的であり、それは今ここで作り上げられるべきものだ

《答え》 はいつだってもう与えられている… とつくづく思う

生涯2冊目の内田樹本より 引用――

  • 内田樹 『邪悪なものの鎮め方』 (バジリコ, 2010年1月)

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以下引用

 とりあえず私の息のかかるところはすべからく 「未来社会の先駆的形態」 たらねばならぬ。 そこは 「競争」 ではなく 「共生」 の原理が支配する場である。 パイの拡大よりもパイのフェアな分配が優先的に配慮される場である (19世紀のある政治思想家の言葉を借りれば、 「全員が飢え死にする日まで一人も飢え死にするもののいない社会」 である)。 私的利益と公共の福利が、 同時的に、 ほとんど 「同じもの」 として追求されるような場である。 ひとりひとりの潜在可能性の開花を全員が相互に支援し合う場である。

 そのような原理によって、 未来社会は構築されねばならないと私は考えている。

[…]

「公正で人間的な社会」 を 「永続的に、 法律によって確実なものにする」 ことは不可能である。 それを試みる過程で100%の確率で 「不公正で非人間的な政策」 が採用されるからである。 「公正で人間的な社会」 はそのつど、 個人的創意によって小石を積み上げるようにして構築される以外に実現される方法を知らない。

 だから、 とりあえず 「自分がそこにいると気分のいい場」 をまず手近に作る。 そこの出入りするメンバーの数を少しずつ増やしてゆく。 別の 「気分のいい場所」 で愉快にやっている 「気分のいいやつら」 とそのうちどこかで出会う。 そしたら 「こんちは」 と挨拶をして、 双方のメンバーたちが誰でも出入りできる 「気分のいい場所」 ネットワークのリストに加える。

 迂遠だけれど、 それがもっとも確実な方法だと経験は私に教えている。

引用おわり: 220-22頁: 漢数字はアラビア数字にあらためた

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