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2011年8月の記事

2011年8月31日 (水)

中沢新一は何を云っているのか?

【お知らせ】

■ 勉強会 「中沢新一は何を云っているのか? ― 『森のバロック』(文庫版) を通じて―」

  • 2011年9月24日(土) 16時~
  • @日本女子大学目白キャンパス
  • UST中継もやります (詳細後日)

ご参加希望の方 どうぞご連絡ください

大田俊寛さんの中沢新一論 その2

『日刊サイゾー』 に 大田俊寛さん野田成人さん の対談が載りました

大田さんの発言の一部を転載させていただきます

(読みやすくするため 改行を入れました)

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―― 著書の中でも、 中沢さんや島田さん、 また宮台真司さんについては批判的ですが、 学者が本来、 オウム事件に関してやるべきこととは何でしょうか?

大田  まず第一に、 善悪の価値判断に関わることや、 個々人の生き方を左右するようなことを、 軽々に発言するべきではないということです。

 私は中沢さんに対して極めて批判的ですが、 彼は事件当時、 方向性を見失ったオウム信者たちを今後は自分が引き受け、 彼らに生き方の指針を示すといったことを発言した。 また、 社会学者の宮台真司さんは、 『終わりなき日常を生きろ』(筑摩書房) という著作を発表し、 麻原の打ち出した方向性は間違っていた、 ゆえに今後の主体はこうあるべきだというヴィジョンを、 あたかも 「新たなグルの指令」 のような仕方で発信した。 研究者という立場にありながら、 「次は俺がお前たちの生き方を示す」 といったメッセージを軽薄に発してしまったことには、 大きな問題があったと思います。

 むしろ研究者は、 安易に状況に介入するのではなく、 その事件や現象がどのような歴史的経緯とメカニズムの上に成り立っているのか、 あるいは、 それが社会的に蓄積されてきたどのような問題によって生み出されたのかを、 可能な限り客観的に説明することに努めるべきであると思います。

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―― ネタ本を書いて、 その後、 オウムに関する論考を発表していた中沢新一さんの学者としての態度についてはどう思われますか?

大田  宗教学者として、 近代における宗教の在り方や問題をどのように捉えるかという、 学問的フレームワークを持っているべきだったと思います。

 しかし中沢さんの経歴を見てみると、 そういった学問的フレームワークを十分に時間をかけて習得したという形跡がどこにも見当たらない。 研究者としてのアイデンティティーに思い悩んだままネパールに渡り、 チベット密教の修行のノウハウを身に付けて日本に帰ってきた。 そしてニューアカ・ブーム (1980年代に日本の人文社会系で起こった流行) の一躍を担う人物として、 広く世間から受け入れられた。

 こうして、一研究者としてのエートスや倫理観であるとか、 学問的ディシプリンをどの段階でも身に付けることなく、 ニューアカ・ブームに引きずられるように 「売れっ子知識人」 になってしまったのだと思います。

―― 本書の中で書かれていますが、 そうしたことが、 中沢さんがオウム事件を総括していない理由なのでしょうか。

大田  私から見ると、 中沢さんは、 オウム事件を総括しようにも、 そもそも 「できない」 のではないかと思います。

 中沢さんはニューアカ・ブームの波に乗って著名な知識人となり、 その影響力から、 非常に無自覚な仕方でオウムの運動を後押ししてしまったわけですが、 そうした経緯全体を客観的に分析するための学問的フレームワークを、 彼は持っていないのですから。

 ゆえにいつまでも、 メディアからの言外の欲求に応じるような仕方で発言してしまう。 そして学者という立場にありながら、 その場その場の状況に流され続けてしまう。

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※ うなずくところの多い指摘です。 一方、 中沢理論そのものへの評価をどうするか、 という問題は 残されますね…

※ ツイッター上での 大田さんによる中沢批判については こちらの拙ブログ記事 ご参照ください

2011年8月27日 (土)

中沢新一 『女は存在しない』 読書会

【お知らせ】

明日 中沢新一 『女は存在しない』 読書会 を開催しま~す

【追記】 UST中継、 Skypeチャットも同時並行でやるつもりです。 そちらでも どうぞお気軽にご参加くださいませ

日時: 2011年8月28日 (日) 16時~

場所: 日本女子大学 目白キャンパス

参加: どなたでもご参加いただけます 会費等もありません 私までご連絡をください 詳しい場所等をお伝えいたします

2011年8月24日 (水)

極右のヨーロッパ

  • 現代ヨーロッパの 「極右」 が云う 「ヨーロッパ」 って 一体何なんだ?

久保田浩さん は ドイツを事例に この問いに次のように答えています

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[…] 戦後のフランケ等が喧伝する 「ヨーロッパ的」 なるもの、 あるいはハウアーやディールクスらの言うところの 「自由な」 立場性等は、 明確な二極対立図式の一極を成している。 それは、 「全体主義」 と 「民主主義」 をもたらした 「ユダヤ・キリスト教的」 なるものとは相容れることのない 「異教的ヨーロッパ」、 そして、 「ローマ・カトリック的」、 「プロテスタント的」 宗教性に拘束されることのない、 宗教的・世界観的に 「中立」 で 「自由」 で統合的 (「ユニテリアン」 的) な立場性を意味していた。 このように、 意味論的には四五年以前の民族主義宗教学における図式、 すなわち、 その歴史的再構成と現実化が目指されていた 「インド・アーリア的」、 あるいは 「インド・ゲルマン的」、 「ドイツ的」 信仰と、 それを歴史的に抑圧してきた 「ユダヤ・キリスト教的」 信仰との間の覇権闘争、 という図式が継承されつつ、 語用論的には 「インド・アーリア」、 「ゲルマン」、 「ドイツ」 が、 「ヨーロッパ」 として語り直される一方で、 「ヨーロッパ」 という価値概念の内実を表す概念として、 すでにヴァイマール期にハウアーやグラーベルト等宗教的自由主義者によって援用されてきた 「自由」 が継承されているということが理解される。

久保田浩 「宗教学からネオナチ出版界へ ― 「ヨーロッパ宗教史」 を語る 「宗教学」 と 「極右」 ―」 (竹沢尚一郎編 『宗教とファシズム』 水声社, 2010年) 275頁

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2011年8月23日 (火)

7月の映画感想

忘れてた、 7月の映画感想をこっちにアップするのを

… ということで 以下、 どうぞご笑覧くださいませ _(._.)_

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7月の鑑賞メーター
観たビデオの数:31本
観た鑑賞時間:3120分

レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD]レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD]
[劇場で観て以来の再観賞]アロノフスキーの天才的映像センス(イキりにイキってるww)は勿論だが、本作では盟友C・マンセルの音楽が素晴らしい! さて内容…優しさと愛をたしかにもつ、もつが…とにかく!心底!どこまでもドーシヨーモナイ連中を描いた作品(原作未読) 主人公4人、誰目線で観るかだが…ボクはもちろんマリオン!もう考えられる限りサッイッアックッや!(凄まじきはE・バースティン!) マジで鬱になる…クスリ、ダメ、ゼッタイ!最悪最凶の悪意と悪趣味に満ちた、どうしようもない映画!どうかしてます>監督…
鑑賞日:07月29日 監督:ダーレン・アロノフスキー
呪怨 黒い少女 [DVD]呪怨 黒い少女 [DVD]
[友人にあらためて薦められて再鑑賞] どこがどうして…こんなに怖くないんだろう 画ヅラは素敵で怖ろしくも思われるのだが、観客の気分の流れ、盛り上がりをコントロールできてないんじゃないかな、ブツ切れ感があった、個々の恐怖シーン(それへの向き合いの真摯さはまったく否定できない)は、やはり線と面になり立体になって、さらに向こうへ突き抜けなきゃいけないんだろう(生意気御容赦) 『白い老女』との同時上映だったんだから、あえて云わせてもらうが…『白い老女』に軍配!
鑑賞日:07月27日 監督:安里麻里
呪怨 白い老女 [DVD]呪怨 白い老女 [DVD]
[友人にあらためて薦められて再鑑賞] あれ…一回目よりゼンゼン怖いんですけど… ケーキ屋のお兄さんのシークエンス二つと「篤」のシークエンスが凄く怖い(泣) 初見時、南明奈が鼻についた記憶があるが、今回は全く気にならなかった どうやらメイキングの印象が強かったんだな、失敬失敬_(._.)_ あらためて申し上げます、これはなかなかのホラー佳作です!この夏にぜひどうぞ!
鑑賞日:07月26日 監督:三宅隆太
カンパニーマンカンパニーマン
これ、きっと面白いです☆ ボクはなんだかはまんなくて(疲れてたせいか、ゆったり落ち着いたテンポは苦痛でした)、しかも結末が半ばで完全に分かっちゃったので、全然スカッとしなかったのですが…多くの方々がきっと面白いって感じるだろな、ってのはわかりました ラブ&サスペンスのスパイ物、なかなか手の込んだ脚本を中規模予算でしっかり娯楽作にしてます 以上、変なすすめ方で恐縮ですが、ちょっと時間つぶしにビールでもやりながら観るのにいいんじゃないでしょうか
鑑賞日:07月25日 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
神の左手 悪魔の右手神の左手 悪魔の右手
楳図作品で一番好きな原作☆過度の期待をおさえて観賞開始… 監督交代の影響もあったんだろうか(製作の混乱は大変なものだったろう)、ホラーっぽく撮られてはいるが、狂人/幽霊/異界を音と画で造形するというホラーの課題がクリアされてないかな(生意気御容赦) 反吐はいいのに血糊があかん、とか…やっぱりあの生首ではあかん、とか…「影」を使わないという手法はやっぱりどうか、とか… そして、原作の2年前公開の『エルム街』から解釈した脚本なのかな…合理的すぎて、ボクにはちょっと物足りない 芝居もなぁ… 残念作品でした、残念
鑑賞日:07月24日 監督:金子修介
エイリアン [Blu-ray]エイリアン [Blu-ray]
[BDでDカット版を観賞 画がメッチャ綺麗やし、暗すぎて見えなかったのがよく見えるし、お話が分かりやすくなってるし、知らないシーンは加わってるしで大満足☆] いやもう…★5しかありえない傑作でしょー!何回観たのかわからないけど、未だに面白いんだもの 30年前ですよ、30年前! 誉めたいところばかりなんだが…今回はまた美術にやられたなぁ カッコイイんだ、ただもう素直に…! 観てない若い人たちがけっこういるのをボクは知ってます、ぜひぜひご覧になってほしいです☆
鑑賞日:07月24日 監督:リドリー・スコット
パーフェクトブルー 【通常版】 [DVD]パーフェクトブルー 【通常版】 [DVD]
壮絶な「アニメ」ですね…(汗 今 敏監督による狂気、あるいは虚実隔壁融解の描写は、周知のとおり一級品!世界中の多くの映像作家に影響を与えたのも納得です☆ そして本作では…レイプのシーンとか…もう最悪…って思いました 「アイドル」っていう(産業というよりは)生き方、「アイドル(好き、っていうよりは)マニアックもしくは崇拝者」っていう生き方、それらを考えるには最高の素材ですね…ウムムム なお、二度目のストリップ劇場のシーンなど、ちょっとBGが違うなぁ、と思ったところがありました(チャムの歌は好き♪)
鑑賞日:07月23日 監督:今敏
<ホラー番長シリーズ> 稀人<ホラー番長シリーズ> 稀人
間違っても「ホラー映画」だと思っちゃいけないw これは「恐怖と狂気の哲学」と「映像の哲学」を、映像作家らしく言葉ではなく映像イメージの連鎖と虚実間通行の世界設定により追究する作品 よって当然「怖く」はないし「面白く」もない クセの強い文学作品のような本作、それもそのはず、原案・脚本はかの小中千昭!とくれば、こっちも腹をくくって取り組まざるをえまいw つまり、映像によってつづられるこの哲学を、観客がわかるかわからないか、それが唯一の批評ポイントということになる ボクはわかる、がボクはおもしろい映画が好きです
鑑賞日:07月23日 監督:清水崇
呪怨 ビデオオリジナル版BOX呪怨 ビデオオリジナル版BOX
「幽霊」ならぬ「化物」の造型の画期性が注目される本作だが、ボクとしては、日常に沁みる/隣の/現代日本人の子ども時代の恐怖を描きつづけたJホラー、その中間大決算だと思う(例えば、『不安の種』などは本作なくしてはありえなかったんじゃないか) そういう映画史上の重要さを評価して、★4つ! さて…今回考えさせられたのは、恐怖の風化 すでに十度は観てきた本作、10年前当初のあの怖さは…一体どこに行ってしまったのか?怖さはなぜ風化するのか?すなわち、「怖い」とはどういうことか…? 今回、この問いを強く突きつけられた
鑑賞日:07月22日 監督:清水崇
遊星からの物体X 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】遊星からの物体X 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】
【BD観賞 画が超キレー☆今まで観たヴァージョンで圧倒的に一番 今観るならこちらを是非☆】 もう今更云うこともない★5以外にありえない傑作♪ 30年も前の作品で、物語を完全に知っているのに、おもしろくて仕方ない…単純に舌をまいちゃう R・ボッティンのSFXの味わいもすごい☆今こそ必見です さて、カーペンターはつくづくタイミングの人だなぁと思う(編集T・ラムジーと息がピッタリなんだろう) ホラー寄りSFサスペンス、カーペンターはよほど『エイリアン』を面白く観たんだろうw 同じようなのが作りたくなったんだなw
鑑賞日:07月21日 監督:ジョン・カーペンター
小人の饗宴 [DVD]小人の饗宴 [DVD]
ちょい寝ちゃったけど、間違いなく★5!なのはわかった ここまで力強い象徴で埋め尽くされた96分には、かなり体調を整えて臨むべきだったと猛省 ぜひリベンジしたい、実際何度でも観る価値があり、一度では手に負えまいよw 本作の感想で大事なのは、笑えたかどうかだと思う ボクには小人さんたちが可愛く見えきらなかった その理由ははっきりしている 「音」だ! 小人さんたちの声のトーンに合わせるように、高音部を耳障りに強調した音楽と効果音…最初の10分でもうその波に打ちのめされ、まったく笑えず仕舞 強烈な映画体験だった
鑑賞日:07月20日 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
女優霊 [DVD]女優霊 [DVD]
これ、子どもとかホラー苦手な人にはきっとかなり怖いんじゃないかなぁ… ホラーばっかり観て喜んでるボクらのような輩を喜ばせるのも大事だけど…やっぱり怖がってくれる人がいることが「ホラー映画」の外せぬ一線ですよね きっとちゃんと怖い本作は、だからとっても貴重で素晴らしい(はず) ボンヤリと滲む影か霞のような幽霊 見えてしまってもおかしくない、起こってしまってもおかしくない、そうした「出来事」が散発的に生じる まるで少しだけ次元がズレた世界に入りこんでしまったかのような1時間半ですね ★4
鑑賞日:07月18日 監督:中田秀夫
日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声 [DVD]日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声 [DVD]
インテリ系平和運動の大潮流(「サヨク」とか呼ばれちゃってるものの中核のひとつ)に先立ち、そして重要なことに、そこに常にエネルギーと正当性を与えつつづけてきた、戦後日本の複雑な反戦エートス!戦場の悲惨さと、知性否定の軍隊、一方では頭でっかちで役に立たない学徒兵… こういう作品は、今こそ観なおされるべきだと思う 何より映画としての力が大したもので、画面から怨念や気迫がにじみ出てくるのが感じられる、圧倒されてしまう お気楽なボクのような人間には、この107分はなかなかきつい(泣) それでも観るべき一作と思います
鑑賞日:07月16日 監督:関川秀雄
ハロウィン オリジナル劇場公開版 [DVD]ハロウィン オリジナル劇場公開版 [DVD]
低予算の魅力が大爆発☆嬉しくて仕方ないw 突っ込み所だらけのくせに、物凄い名ショットがときに現れる、そして人をビクビク吃驚させる間とタイミングが天才的なんだな>J・カーペンター 一つ一つの恐怖は、おそらく彼自身の素朴で原初的な「怖いもの」ばかりなんだろう(洗濯物や生垣の陰に立つブギ―マン、雨の夜に音もなく漂いボンネットに飛び乗ってくる狂人たち等々) それが見事に組み上がる、天才的センスです♪ 一緒に観た学生さんに鼻で笑い飛ばされると思いきや、大好評☆最も怖い映画、とまで云う人もいた 想定外の大収穫!
鑑賞日:07月15日 監督:ジョン・カーペンター
ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]
スピード感がすさまじい!サスペンスフルに話が進んでいくので、グイグイ引きこまれる D・フィンチャー冴えてるなぁ、さすがだなぁ、相変わらず画がキレイで音がクールだし あとJ・アイゼンバーグが佳い☆ さて物語…畳みかけるように描かれるのはアメリカの、IT業界の「世知辛さ」!そして、ビジネスとカネにまつわる友情の崩壊 巨万の富を得る成り上がり者の栄光と苦悩、恍惚と皮相――アメリカ社会派映画の王道を、ギークたちのグローバルプラットフォーム創設にからめて描く 素直に、おもしろかった その勢いに★5!
鑑賞日:07月13日 監督:デヴィッド・フィンチャー
トミー コレクターズ・エディション [DVD]トミー コレクターズ・エディション [DVD]
サイケでぶっ飛んだ音とイメージの洪水、そこに映画と音楽のトップスターたちが乱れ撃ちされるのだから、そりゃぁ面白いや☆ ずっと鳴りつづける音楽に、グルグルグルと巻き込まれていった感じ まったく不慣れな分野だったのだが、期待を遥かにこえておもしろかった、満足 ただ…対抗文化(ややニューエイジ寄り)の60年代後半~70年代前半の若者文化の作品としては、あまりに典型的だったのが、バブル世代のボクには不満だったなぁ(一緒に観た学生さんで、これをとても新鮮に感じた人もいたのだが) そこが響いて…★4つの評価です
鑑賞日:07月12日 監督:ケン・ラッセル
マルホランド・ドライブ [DVD]マルホランド・ドライブ [DVD]
好きだなぁこれ 怒られるかな…実は…そんなに難解じゃないって思ってます ボクの直観的理解は「瞬時にしてみる夢」ということだ リンチ作品でとくに高評価な理由は、そういう明快な理解可能性と溢れるイメージ、そしてそれを形にした俳優陣(とくにナオミ・ワッツよ!)、これらなんじゃないかな 因果関係の明確な物語の筋と、断片的で連関を欠いたイメージショット…それらがただ並列され、しかも(おそらくは文字通り)一瞬間のうちに溢れてこぼれて消える…まさにリンチのイメージ世界そのものなんじゃないでしょうか 文句なし★5つ!
鑑賞日:07月12日 監督:デイヴィッド・リンチ
自殺同好会 11人、死の記録。 [DVD]自殺同好会 11人、死の記録。 [DVD]
韓国産の殺人鬼系ジャンルホラー+スリラー風味です☆ 当然ながら低予算、がんばってます! 暗いしスプラッタだし不必要に登場人物は多いし…流れで観ることになっちゃったけど、実は好きなタイプの映画じゃない 残酷でグッチョングッチョン…韓国俳優の熱血かつ達者な芝居 なんだか胸やけがしますww こうした過剰に悪趣味なノリをもってして、自殺に関する制作陣のある明確なメッセージが表明されていきます それがきわめて真面目なので、ちょっと戸惑うわけですが… これも個性といえば個性ですね ★3つ
鑑賞日:07月11日 監督:
モリー・ハートレイ 血塗られた制服女子高生 [DVD]モリー・ハートレイ 血塗られた制服女子高生 [DVD]
出演のお姉さんたちがキレイっぽかったのでレンタル☆ 今時の映画はとにかく画面がキレイですなぁ でもね、肝心の女優さんの魅力が撮りきれてない…この点、日本の監督はすばらしいと思う 女の人を綺麗に可愛く写し撮るセンスが、抜群!そっちを知っているので、本作については、大味の平板な女子高生たちしか出てこんなぁ、という感想を禁じえません…残念ながら 内容ですか?内容はこの際どうでもよいかと…どこにでもある悪魔ッ子ホラーですww それよりも、一番の売りのはずである女優陣をどうしてこうも魅力的に撮れないのかと…
鑑賞日:07月10日 監督:ミッキー・リデル
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久々に観なおし 傑作やねぇ…衝撃やわ… 何かが伝染するようにグズグズグズっと壊れていく人たち(この綻びが《世界》全体に沁み渡っていくと、『カリスマ』『回路』になるわけですよね) バラバラにされ説明を与えられないシーンが連続するラスト20分、「解説」(笑)は野暮ですよね 話の筋を通すこともできそうですが、わぁなんじゃこりゃ…!って吃驚するのが一番大事な作品なのかなと思いました 人体に手ずから刻みつけられるバッテンは、《ホラー》の真髄を表してもいましょう 文句なしの★5つ!
鑑賞日:07月09日 監督:黒沢清
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この映画の魅力はぜひ伝えたいなぁ… 終末と孤独っていう典型的に90年代的な主題だけど、それよりも「あらゆる分節作用が消失した世界」をそのまま直接描いているところがすばらしい、って思うんです(『ポニョ』と一緒) 音と光と影が描き出す「すべてが溶融した世界」、まったく秀逸な幽霊表現はその一つ ここでは、そりゃぁ飛行機も落ちるし、お化けは出るし、人は消えるし、生き残るし…なんもかんも無根拠に並列するだろう 《世界》の成り立ちの根源を精確に描くということなんだこれは、と云いたいのです これすごくないですか?
鑑賞日:07月08日 監督:黒沢清
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アマゾンの評がやたらと低い、わからないでもないww ムチャクチャなんだもんw 勿論、ボクは大好きな作品です☆ シッチャカメッチャカ+しっかりした物語と世界観+ぶっ飛びの発想力、しかも99分 これが映画なんだよ!って思う 2000年代日本のアングラ的なもの、ってこういうのでしょ 「ここで飛べ」「それでは皆さん、さようなら」ってそういうことでしょ 本作から9年、日本の心象風景は実は変わってないけど、確実に素敵な芽もふきはじめてる、ボクにはそう思える それは、こういう作品があったおかげでもあるんだろう
鑑賞日:07月07日 監督:
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この世界に入りこめなかった 美しすぎる、と思ってしまった 酸鼻を極める戦場に咲いた美談を語る児童文学が原作 加えて、原作竹山道雄03年生、監督市川崑15年生、脚本和田夏十20年生、主演三國連太郎20年生…56年の作品 67年生まれのボクが、本作の戦争理解=描写についてとやかく云う事もあるまい しかし、ボクはボクなりの戦争を戦ってきたという自負の範囲で控えめに申し上げれば、「美しすぎる」との感想をもってしまったのは事実なのです 今、僕らは「戦争」をどう受け継ぐことができるだろう――それが一番の感想でした
鑑賞日:07月07日 監督:
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P・フォーク追悼: まさしく「映像詩」…物語はごく簡単 モノローグで紡がれつづける哲学的な断章も印象的だが、ボクは画と音がそれ自体として織りなす「詩的な世界」に感銘!圧倒的に美しくハイセンス☆ では★5つかというと…どうもそこが躊躇してしまう 出来すぎなのだ、観念的すぎるのだ ボクなりの映画観なのだけど、映画はもっと下世話で見世物的でいいんじゃないか それはきっと、才人の頭の中にあるもんじゃなく、例えば共同作業のなかで具現化されるような《むこう側》だと思うのだが… 本作には驚くほどそれがない
鑑賞日:07月05日 監督:ヴィム・ヴェンダース
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学生さんからの熱烈推薦をうけて観賞 このジャンルには一切触れたことがない私、かなりの不安をもってプレイボタンをポチっと… さて感想: 付属の「メイクアップ!セーラー戦士」という15分の導入作品を観たら、一気に愛着がわいた こういう流れがあっての、劇場版本編なんですね☆ なんだかすごく楽しくなってきた 最初は、「女の子が好きそうな要素が、成程 テンコ盛りだなぁ」という程度の感想だったんだけど…楽しさと明るさが、ちゃんと伝わってきました もっと重ねて観るべきですね♪ 観れば観るほど、ボクでも好きになりそうです
鑑賞日:07月05日 監督:幾原邦彦
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画がすごくキレイな、なかなか堂に入ったホラー映画 何だか怖いのが観たいな、って夜にはきっとピッタリ☆ ただ…脚本演出が、ちょ~っとゆったり構えすぎかなぁww フックはたしかに散発的に仕掛けられているけど、一つ一つが弱いもんだから、ボクなんかには間延びして感ぜられる そして、オチが「説明」されちゃうってのもなぁ…(「説明」されるまでもなく、全部見とおせるんだが) ★3つでいかがでしょうかww ちなみに、一つ気になったこと…最近のアメリカン・ジャンルホラーで「地底」が繰り返し描かれるのは、どうしてだろう…
鑑賞日:07月04日 監督:ルイス・ベルデホ
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すばらしい…!すごく感動してしまった 前半はただ不快で、意味もわからず、「R・アルトマンだから」という理由でこらえて観ていた しかしやがて、戦場という場こそが徹底的に異常であり、まともであろうとしているのはむしろ軍医たちの方なんだ、ってことが分かってきた そしたら一気に!全ての焦点が合った D・サザーランド演じるホークアイの心中が、決して直接描写されることはないのに、すごく伝わってきた… 見事な反戦映画ですね~。アメリカ人らしく、下手に説教くさくないのがいい☆ 間違いなく★5つ!
鑑賞日:07月03日 監督:ロバート・アルトマン
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サイコーや! 音楽を色と光と動きでイメージする、それがまさに生き物として跳ねまわる 呆気にとられ、ただ惹きこまれる すごいな~。 現代、こんなアニメを作っても、その莫大になるはずの製作費は決してペイされまい!つまり、これはもう二度と撮れない作品なんだろう! いや、それよりも何よりも、現代のアニメ作家やアニメーターの方がたに、本作はどんな印象を残しているんだろう…「こんなのを作りたいゼッタイ!」と思っていただけるんだろうか…?もしそうじゃないとしたら…お金の問題じゃなく…こういう作品はもう二度と…?
鑑賞日:07月02日 監督:ベン・シャープスティーン
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つまらん、つまらなさすぎる… どうしてかな、って考えてみた―― ボクには無粋と感じられる部分がある、EDも頷けない、だけどたしかに面白いアイディアをもった脚本 本作は…製作と演出がそれをうまく料理しきれなかったんじゃないかな… 予算や時間の都合なんだろうか、脚本の叩くべき部分が叩かれていない そして、中田監督の狙いが いまひとつ分からない ラストの崖のシーンはたしかにゾッとした しかし…記憶に残ったシーンやカットはほぼそれだけ 何をどう撮ろうとしたのか、監督の哲学が伝わってこなかった 残念な作品だったなぁ
鑑賞日:07月02日 監督:中田秀夫
レイクサイド マーダーケース [DVD]レイクサイド マーダーケース [DVD]
講評がむずかしいなぁ…何よりボク個人にとってのフックが一つもないんだよな お受験とか、(こういうタイプの)親の気持ちとか、被害者の考え方とか、何よりこの子どもたちの内面とか…どれもこれも刺さってこない、ひっかからない(原作はどうなんだろ) では映画技術としてどうなのかと云うと…錚々たる演者陣の芝居はもちろん納得なのだけど、青山真治監督(共同脚本を兼ねる)のこだわりや意図が伝わってこない ベッタベタのサスペンスを才人が撮ったということで、ボクが期待を大きくしすぎちゃったかな… ともかく残念、という感想
鑑賞日:07月02日 監督:青山真治
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ヒッチコック作品はサーカスであり、ヒッチコックはその団長だ!次から次へと、手を変え品を変え 面白かったりおかしかったり変だったりするものを畳みかけてくる お話はあるのだけど、云ってしまえば安っぽい 大事なのはそこじゃなく、スペクタクルや驚きが次々に繰り出されるところだ、って痛感したなぁ 本作は前半の完璧さと、後半のグダグダ加減が、通常の批評を一切はねとばすww ヒッチコックはやっぱりおかしい そして彼こそは、大衆向け見世物としての映画の神髄をここに具現化してみせているんだなぁ(もう50年も前に!) ★5!
鑑賞日:07月01日 監督:アルフレッド・ヒッチコック

鑑賞メーター

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朝日新連載「過去からの予言」

朝日新聞 (朝刊) 文化面

「過去からの予言」 という連載がはじまった

とても面白いのだが、 ネットで検索しても出てこない

2011年8月22日付が第1回

そこに 連載の主旨がこう書かれている

◆ がれきとなった暮らしの場、 放射能と隣り合う不安な日々 ―― 過去にあって、 今日を見通した小説、 マンガ、 演劇、 美術、 アニメは、 どう生み出されたのか。 予言的作品の作り手たちを訪ね、 かつて彼らの中に浮かんだイメージの源泉をさぐり、 いま脳裏に映っている未来像をなぞる。

22日は小説 「霊長類 南へ」(1969年) を題材に

著者 筒井康隆とのインタビュー記事

聞き手として 「鈴木繁、 高重治香」 とある

翌23日は 漫画 「漂流教室」(1972年) を題材に

作者 楳図かずおとのインタビュー記事

聞き手として 「宮本茂頼」 とある

とても面白い 今後も期待です☆

2011年8月 5日 (金)

近代日本における「宗教」なる語の開発と定着 ―星野靖二さんの議論―

星野靖二さんがツイッタの上で ちょいとまとめた議論を展開

2011年8月4日~5日

大変勉強になったので ここにまとめさせていただきます

勝手にすいません > 星野さん

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Wikipedia宗教 「また、 多くの日本人によって 「宗教」 という語が  現在のように "宗教一般" の意味でもちいられるようになったのは、 1884年 (明治17年) に出版された辞書 『改定増補哲学字彙』 (井上哲次郎) に掲載されてからだともされている。」 ソース無し。 どこから出てきのだろう。

磯前, 2003: 36 「レリジョンが宗教という訳語に固定される時期は、 明治一〇年代に入ってからと思われる。 *1 明治一四 (一八八一) 年に刊行された訳語集 『哲学字彙』 に宗教の言葉が載せられる頃には、 かなり一般化していたと言ってよかろう。 *2」 注の文献は続信

承前) *1: 鈴木範久 『明治宗教思潮の研究』 東京大学出版会、 1979。 *2: 飛田良文編 『哲学字彙 訳語総索引』 笠間書院、 1979。 なお、 この後磯前先生は 「禁教の高札撤回 → キリスト教黙許 → 国内においてレリジョンをめぐる議論 → 訳語が決定していく」 といったように書いている。

承前) また 「レリジョンをめぐる問題は、 依然として政府官僚や啓蒙思想家など西洋文化に接する機会をもった、 ごく一部のエリート層にとどまるものであった」 と指摘し、 「戦前の農村やなんか」 では宗教という言葉はあまり身近ではなかったという大隅和雄の言葉を引いている (ibid.:37-8)。

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(1) ということで、 仕切り直し。 磯前 [2003] では、 宗教という訳語の定着明治十年代 → 鈴木 [1979]、 明治十年代中葉かなり一般化 → 飛田編 [1979] ということになっている。 残念ながら飛田編 [1979] はこちらに持ってきておらず図書館にもないので確認できず。

(2) よって鈴木 [1979]。 まず今日的な 「宗教」 の使用は早ければ1867年、 かたいところで1868年としている [p.17] (※ うろ覚えだが鈴木先生は更に早い用例を見つけたと書いていたはず。 『信教自由の事件史』 だったと思うが、 これも持ってきていないので確認できない)。

(3) それがどのように使われたのかについては以下のように述べられる: 「 「宗教」 の語が姿を現したからといって、 もちろん、 それがただちに一般にも広く使われたことにはならない。 明治初年のものである 『神仏分離史料』 や、 明六社社員の書いたものなどにも時折使われる程度である。」 … 続く

(4) … 続けて 「それが広く抵抗感なく使われだすのは、 やはり明治一〇年代に入ってからとみたい」 [p.17] とされている。 “書かれたもの” に限定するならば私自身の読んでいる範囲からもそのような印象を受けているので論旨に反対するわけではないが、 しかし強い根拠があるわけではないようだ。

(5) これについては、 どのように “論証” できるのかという別の問題もある。 ただ、 言うまでもないことだが明治十年代には 「宗教」 以外の言葉もまだ見られており、 いきなり (それこそ 『哲学字彙』 が出たからといって) 「宗教」 という語が定着したというわけもないだろう。

(6) 更に言えば、 「宗教」 の内実についての合意が即形成されたわけでもない。 確かに宗教学 (とりわけ東大の) が 「学」 という権威において authentic な 「宗教」 の形成に寄与したという指摘 (前掲鈴木や磯前など) は重要なものであるが、 それ “だけ” ではないだろう。

(7) (この点については林淳の磯前本への書評も参照
CiNii 論文 -  磯前順一著, 『近代日本の宗教言説とその系譜-宗教・国家・神道-』, 岩波書店, 二〇〇三年二月二五日刊, A5判, 三三三頁, 六五〇〇円+税

例えば、 東大の宗教学講座は明治32年に開設されているが、 明治十年代からそれまではどのように/誰によって/誰に対して 「宗教」 が語られていたのか?

(8) ということで、 訳語 「宗教」 の確定が明治十年代頃であることについては (論証は別の問題として) 感覚的には首肯できる。 しかし、 磯前が大隅を引いて補足していたように、 それが即 “今日的な 「宗教」 の語意” において “用いられた” ということにはつながらないと考えている。

(補) 「我國ノ言語未ダ學問上ノ名字稱呼ヲ明カニ定メザレバ先ズ此ニ上ニ用ヒタル宗教理學ノ旨意ヲ解説セザル可ラズ」 (高橋吾良 「宗教と理學の関渉及びその要緊を論ず」 『六合雑誌』 1883 (明治16) 年)。

(追加) Wikipedia宗教の記述では (「多くの日本人」 はともかくとして) 『改定増補哲学字彙』 (1887) を強調しているが、 これは鈴木 [1979] ・ 磯前 [2003] には見られない。 飛田編 [1979] か? 自分なら時期はともかく 『~字彙』 の影響力についてはこうは書かないなぁ。

実際のところ 『哲学字彙』 はどれほど参照されたのだろうか。 特に官学以外の系統で。 いや、 自分でも当時の英和辞典とか 『哲学字彙』 などをマクラに話をすることがあるのだけれど、 その際に限定性 (もちろん限定的なものでしかないことは言うのだけれど) をもう少しきちんと提示したいと思っているので。

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ラディカルなモンタージュ、 あるいは映画そのものが宿らせている本質的な宗教性

石原陽一郎さんは 「ラディカルなモンタージュ」 と題された次の節で

「映画そのものが宿らせている本質的な宗教性」

に言及します。 それはどうやら

「現実が潜在的に秘めているもろもろの相を、 日常生活の桎梏から解放して明るみに出す」

という働きのことを指すようです

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 ブレッソンの映画は、 例えばルノワールやロッセリーニの映画がそうであるように、 途切れのないショットによって観客にありのままの現実をじっくり観察させるというものではない。 むしろ、 そのショットの持続は極端に短いことが多く、 身体部位のクロースアップ (スリたちの手、 ジャンヌの足、 バルタザールの眼…) や、 首から上をフレームからはずした人物のショットに典型的なように、 現実を意図的に断片化して切り取っている。 ショットが断片化され、 それじたい無意味であればあるほど、 モンタージュによって無限に多くの意味へと開かれることになるからだ。 大胆な省略に代表される、 自由で思いがけないショット繋ぎがこの動きを加速することになるだろう。 モンタージュは現実の操作であると考えられることが多いが、 モンタージュによって、 現実が潜在的に秘めているもろもろの相を、 日常生活の桎梏から解放して明るみに出すという点で、 ブレッソンの映画は、 本質的にモンタージュの映画でありながら、 モンタージュを退けるルノワールらの映画よりもある意味でラディカルなリアリズムを実現していると言えるのだ。 ともかくも、 宗教的な題材を内容としてもつにとどまらず、 作品の構造そのものによってその宗教思想を語るブレッソンの映画は、 ある意味で、 映画そのものが宿らせている本質的な宗教性を顕現させているとさえ言える。

石原陽一郎 「ロベール・ブレッソン」 (服部弘一郎・編集部 『シネマの宗教美学』 フィルムアート社, 2003年4月) 35頁

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