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2011年12月20日 (火)

鈴木正崇 (編) 『南アジアの文化と社会を読み解く』

鈴木正崇先生より 下記ご編著のご恵贈をたまわりました

これはいいですねぇ!

まだ斜め読みしただけですが

すごく上質な南アジア入門書だ、 とわかりました

  • 鈴木正崇 (編) 『南アジアの文化と社会を読み解く』 (慶應義塾大学東アジア研究所, 2011年11月)

「まえがき」 にはこうあります

 本書は、 二〇一〇年五月から一二月まで計一五回にわたって行われた慶應義塾大学東アジア研究所講座 「南アジアの文化と社会を読み解く」 に基づく論集である。

 本講座の趣旨は、 多様性に富み複雑で長い歴史を持つ南アジアの文化と社会の諸相を、 現地での体験に根ざした観点から読み解いて、 異文化への理解を深めることにあった。 南アジアは、 インド、 パキスタン、 バングラデシュ、 スリランカ、 ブータン、 ネパールなど変化に富む風土の中で広域にわたっており、 民族・言語・宗教は多様で、 階層差や地域差も大きく、 全貌を示すことは簡単ではない。 しかし、 開発・環境・宗教・音楽・映画・観光・人権・移民・民族・ジェンダー・世界遺産・サブカルチャーなど、 特定の地域に止まらない現代の課題を盛り込むことで、 世界の中での南アジアの位置付けを明らかにすることは可能であろう。 従来は、 南アジアに関しては、 貧困・差別・暴力・テロ・スラム・宗教対立・民族問題・環境破壊など否定的な言説で語られることが多かった。 その一方で、 思想・哲学・祭祀・芸能・考古・民芸・衣食住・民族音楽・文化遺産などの多彩なエキゾチシズムを交えて紹介されてきた。 こうした肯定と否定、 正と負の大きな落差を埋め、 同時代を生きる人々として相互理解を深める必要がある。 南アジアの中でも巨大な存在であるインドは、 古代以来、 直接・間接に日本との関係を持ってきたが、 一九九一年の自由化開始以降、 目覚ましい経済発展を遂げて大きく変貌し、 IT時代の最先端を突っ走っている。 最近は、 高度な医療技術を駆使したメディカル・ツーリズムでも知られ、 国際社会での地位を高めてきた。 民衆の間では華やかなファッションが展開し、 ゲームやダンスを公の場で楽しむことも増えている。 確かに、 新中間層の台頭で人々の暮らしは豊かになったが、 貧富の差は拡大して社会不安を増大した。 本書は、 インドをはじめとして多面的な顔を持つ現代の南アジアを民衆の実態から読み解こうと試みる。

 講師には長期間にわたって現地調査を行ってきた方々をお招きして、 南アジアの民衆の生の姿を伝えて、 現状と動態を多元的に理解することを意図した。 本書の流れはインドを主体としながらも、 周辺諸国の状況との連関を考慮して、 前体制を把握できるようにした。 […]

i-ii 頁

出版社のサイトに 詳細な目次、 執筆者紹介があります

ホントにお勧めの一冊です☆

ぜひお手にとってみてくださいね

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