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2012年4月21日 (土)

貨幣論

ツイッターで相互フォローさせていただいている Satoruさん

話の流れで 「貨幣論」について ご紹介をいただきました

ツイッター上を流れて消えてしまうのは とても勿体ないので

以下に コピペさせていただきます

    • 2012年4月18日付
    • アマゾンのリンクは 私が貼りました

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<以下引用>

御要望もあったので、貨幣論に関することを少し。古典ともいえる『貨幣論』(岩井克人著、ちくま学芸文庫)、ケインズの『貨幣論』はどうしても通る書ですが、「貨幣」は当然、コンセンサスと言いますか、共通認識で成立するものであり、「貨幣は貨幣たるからこそ、貨幣だ。」ということを示します。

近年は、ナイジェル・ドッド著『貨幣の社会学』(青土社)辺りが既存の貨幣「制度」の枠組みへの疑義を示しますが、あくまでの視角変換の呈示でした。価値・交換・保蔵と三機能としての「貨幣」とはでは、どこに由来してゆくのか、と言いますと、完璧には決着していない部分もあります。

汎的強制通用力を持つ「貨幣」の定義に向かいますと、日本の場合、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」に照応しますと、「通貨とは、貨幣及び日本銀行法 (平成九年法律第八十九号)第四十六条第一項 の規定により日本銀行が発行する銀行券をいう。」(同法2条3項)と記載されています。

「(中銀の発行する)銀行券=貨幣」と置くのならば、貨幣商品説と貨幣法制説の鬩ぎ合いになりますが、前者はシステム整備後の現代要素も含まれ、後者は近代以降の「共通認識」ベースで成立するものでもあります。『貨幣進化論』(岩村充著、新潮選書)などではその際のお金の不全性にも触れています。

「貨幣」を巡るには時代背景がありますので、ここから、というラインを敷くには艱難で、いまだに論議は交わされていますし、等価交換としての「それ」を指すものを、となりますと、時代を遡っていかないといけないでしょう。更には現代の金融経済システム下の「貨幣論」はまた特殊な意味も帯びます。

<引用おわり>

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