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2012年7月 6日 (金)

ホラー映画小史 1960年代まで

いろいろ調べてみました。 初級者向けのホラー映画小史です

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ホラー映画の元祖としてしばしば名前があがるのは、 『スコットランドの女王、メアリーの処刑』(アルフレッド・クラーク,米)。 しかし、 これは十数秒の短い映像作品だった。

後のホラー映画に直接つらなる作品は、 1920年代のドイツで作られた。 『カリガリ博士』(ローベルト・ヴィーネ監督,1920年)、 『吸血鬼ノスフェラトゥ』(F・W・ムルナウ監督,1922年)である。

同じ時期、 アメリカでも、 ロン・チェイニー主演で 『オペラ座の怪人』 が映画化されている。

1930年代に入ると、 ホラー映画はアメリカで大発展する。 その皮切りは、 1931年の 『魔人ドラキュラ』 と 『フランケンシュタイン』 である。 いずれもユニバーサル映画社の作品で、 同社はこのジャンルをけん引する役割を果たすことになる。 そこでは、 吸血鬼、 ミイラ、 狼男などの 「モンスター」 が続々と登場する。

第二次大戦後、 低迷期をむかえたアメリカン・ホラー界に対し、 世界的なヒット作を生み出したのは、 イギリスのハマー・フィルム・プロダクション。 そこでもやはり、 フランケンシュタインやドラキュラが人気を集めた。

こうした流れは、 当時の日本では 「怪奇映画」 という言葉で受容されていた。

ヒッチコック監督の名作 『サイコ』(1960年) は、 猟奇殺人者を主人公にすえた作品として、 後のホラー映画に大きな影響を与えた (ただし、 『ジキル博士とハイド氏』 の映画化は、 すでに1920年になされていた)。

同時期にはまた、 「ゾンビ映画」 が確立する。 1968年、 ジョージ・A・ロメロの 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』 である。 アメリカ映画で、 ゾンビそのものは1930年代以来のお馴染のキャラクターだった。 実際、 本作に強い影響を与えた 『地球最後の男』(1964年,米・伊) の原作は、 1954年に発表されたリチャード・マシスンの小説 『I Am Legend』(複数の邦題で邦訳あり) である。 しかし、 後のゾンビ映画の基本的なルールを定めたのは、 ロメロの同上作品であった。

さらに、 悪魔/悪霊物としては、 1968年に、 ポーランド移民のロマン・ポランスキーの脚本・監督で 『ローズマリーの赤ちゃん』 が公開され、 その後のこのジャンルに決定的な影響を与えることになる (『エクソシスト』 は1973年、 『オーメン』 は1976年)。

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