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2013年12月19日 (木)

評論・批評は何をするのか

評論・批評って… いったい「何」をするんだろう…
なんとなく分かっていても、堂々たる答えがみつかっていなかった

次の文章は それにしっかりと答えてくれていて 気持ちよかった

ただし、孫引き。 原著の確認は追い追いやりますね
典拠として 「ポーリン・ケイル、『I Lost it at the Movies』、三〇八ページ」 とあります。
末尾の文献リストによれば この本 (↓) のようです。初版は1965年。


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 批評家の役割とは人々を助けて、作品のなかにあるもの、そこにあるべきでないのにあるもの、あってもいいのにないものを分からせてくれることにある。作品に関して人々が自力で分かるより以上のことを理解させてくれるのなら、それは良い批評家である。作品に対する自らの理解と感情によって、自らの情念つによって人々を熱狂させ、そこにあって理解されることを待ち望んでいる芸術についてもっと多くを体験したいと思わせることができるのなら、それは偉大な批評家である。判定ミスを犯したとしても、それは必ずしも悪い費用かではない(絶対間違うことのない審美眼などありえないし、何を根拠に絶対間違えていないと言えるのだろうか)。好奇心をかきたてることもなく、観客の興味も理解も促すことがないのなら、それは悪い批評家である。批評家の技術とは、芸術に対する自分の知識と情熱を他人に伝えることにある。

ポーリン・ケイル、『I Lost it at the Movies』、三〇八ページ

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ウォーレン・バックランド『フィルムスタディーズ入門』210頁からの再引用

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