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2014年2月19日 (水)

「宗教紛争は宗教が原因」 という端的に誤った観念

【追記 140221】
続報を書きました。 ちょっとだけ立ち入って論点を整理してみました

==========

「宗教紛争」 というコトバがある

英語でも religious conflict というぐらいだから まぁふつうの表現なんだろう

このコトバにこめられた観念は

ある紛争は宗教が原因である、あるいは少なくとも 宗教が主要特徴である

というものだろう

ボクの研究によれば、 この観念は 端 的 な 間 違 い なのだが…

なかなかそれを納得してもらえない

説得のためには ちゃんとした研究をねばり強く出しつづけるしかないんだろう

ということで…

「宗教紛争は宗教が原因だ」 という素朴な観念の、無邪気な表出の例をひとつ

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 私はインターネットで見たニュースを思い出し、悲しくなった。アメリカでは中絶反対を唱えるキリスト教原理主義者グループが、中絶を行なっている病院を爆破し、八〇人の死者を出した。北アイルランドではプロテスタントとカトリックの反目が再燃し、過激派による爆弾テロや銃撃事件が続発していた。インドではイスラム教徒とヒンドゥー教徒の衝突が起きていた。イランでは、イラク・シーア派の過激派組織が、イラン・シーア派の現体制に対して大規模な武装闘争を展開していた……。

 子供の頃、地下鉄サリン事件の報道を見て抱いた疑問が、また浮上してきた。宗教は人を幸せにするものではなかったのか? なぜそれがこんなに多くの不幸や争いの原因になってしまうのか?

山本弘 『神は沈黙せず』 上巻,角川文庫,152頁

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