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2014年2月20日 (木)

ミメーシス概念の伝統的な、プラトン主義的図式

哲学者・宮崎裕助は 雑誌『思想』2014年2月号

ジャック・デリダ 『散種』 の邦訳の書評を寄せている


そこからの抜粋――

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一方で、ミメーシスは、それなくしては不可視にとどまる事物自体、自然(ピュシス)の実像を開示する働きである(呈示としてのミメーシス)。他方で、ミメーシスは、オリジナルである事物や事象を忠実に複製(コピー)しようとする働きである(模倣としてのミメーシス)。両者のミメーシスは、真理がアレーテイア(非隠匿)と解釈されるかアデクワチオ(合致)と解釈されるかで働きは異なるが、いずれにせよ、それらはどちらも伝統的に、真理解釈を準拠として善し悪しを評価される対象であり続けてきた。つまり「ミメーシス」は真理に合わせて整除されている(二九八頁)のであり、その働きは限定されている。

宮﨑裕助 「〈書評〉限定的ミメーシスから全般的ミメーシスへ―ジャック・デリダ『散種』を読む―」 『思想』 2014.2,100頁 (傍点は太字で示した)

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なお、この直後、宮崎は

しかしながら、マラルメが「黙劇(ミミック)」において見通していたミメーシスの働きは、こうした伝統的な図式にはけっして回収されることがない。少し詳しく追ってみよう。

とつづけている (この点につき 続報 を書きました 20140220 12:08 追記

上の引用箇所は デリダが示す 「ミメーシス概念の伝統的な図式 ―― プラトン主義的図式 ―― 」 を真理の解釈との関係から要約したものだ、とのことです

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